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「脱インプラント」への取り組み

治療方針インプラントの実状
インプラント手術を行っても、その周囲は歯周病になります。どんなにうまくインプラントを植立しても、15〜20年経つと歯槽骨は必ず痩せてきます。

歯が抜けると、歯根膜が失われます。歯槽骨の"生産工場の一部"である歯根膜がなくなるので当然なことなのです。

歯槽骨が痩せると、インプラントのプラズマ加工部は露出します。インプラントの下部構造(骨に入る部分)はらせん状に溝が掘られ、さらに表面がプラズマ加工され、小さなツブツブがあります。このプラズマ加工は骨に癒着しやすいのですが、一旦、骨から顔を出してプラーク(ばい菌のかたまり)に触れると歯周病になります。

こうなると、天然の歯と違ってインプラント歯周病(炎)は治りません。あとは進行の一途をたどります。なぜなら、歯根膜がないのでインプラントは'死んだもの'だからです。

最近、歯周病学会の発表にインプラント性歯周炎(インプラントの歯周病)が多くなってきたと言われています。また、インプラントメーカーの研修会案内にも「インプラント性歯周炎の対策」などのタイトルが目立ちます。問題は深刻化し、看過できない状況にあるのが現状です。

ビスホスホネート系薬剤使用患者と外科治療のリスク
ビスホスホネート系薬剤は骨粗しょう症において処方されています。このビスホスホネート系薬剤服用患者さんにとっての具体的なハイリスク歯科治療が下記になります。

1. インプラント手術
2.外科的歯周病治療(いわゆる歯槽骨再生手術を伴うフラップオペレーション)
3.抜歯(歯槽骨に過度の刺激を与えるケース)
4.その他、骨が露出する手術


現在、日本人の中高年女性の40%以上が骨粗しょう症だと言われています。さらに、過度なダイエットを実践した女性は将来、骨粗しょう症の発症率が4倍に跳ね上がるという研究データもあります。

なぜなら、骨粗鬆しょう症の発症は女性ホルモンの分泌と密接な関係があるため、若い女性の過激なダイエットは将来女性ホルモンの分泌異常を招き、結果的に骨粗しょう症の発症を引き起こす危険を含んでいます。

そのことを加味すると、潜在的骨粗しょう症患者も増え続けていることは明らかです。したがって、これからもずっと、ビスホスホネート系薬剤は日本人の中高年女性にポピュラーに処方されうる薬剤ということになりますので注意が必要なのです。

骨を再生し、自然な歯を残す
重症歯周病歯にはFメソッド、重症虫歯にはRET深田法を採用し、患者さん自身の自然な歯を残すという著しい効果を上げています。

当院では、この大きなふたつの治療法によって、歯槽骨を再生し、「脱インプラント」を追求していきます。


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