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歯ブラシの処方について

院長歯ブラシの処方という言葉は私が造語した言葉です。「無歯磨剤多回法ブラッシング」の正当性を理解していただくために良い方法がないか思案する日々が続きました。そんなある日「持続効果」という言葉とともに「歯ブラシの処方」という言葉がひらめいたのです。

歯周病菌は時間の経過とともに口の中で、特に歯周ポケット内で繁殖・増加します。病原性が発現するほど増殖する前にその数を減らす必要があります。それには一定時間ごとにプラークコントロール、すなわちブラッシングが必要となるのです。

ブラッシング療法は歯周病の治療には不可欠です。しかし、その重要性を明確に理解して、実践してもらうことは難儀なことです。なぜなら、ブラッシングは、歯周病にかかっている人も、かかっていない人も、曲がりなりにも日常の生活習慣の中で行われている行為です。それを治療法(養生法)として再構築していくわけですから。

歯ブラシ一列の硬・軟、二列の硬・軟、合計4種類を当院では処方しています
ブラッシングで重要なのは、口の大きさ、歯列、歯周組織、主に歯肉の状態、それらの病状に合わせて歯ブラシを選択していかなければならないことです。深田式ブラッシング療法を一言で言うと無歯磨剤多回法ブラッシングです。歯みがき材は使用しません。5種類の歯ブラシを症状に応じて処方します。


患者さんによく聞かれることがあります。それは「どのくらいで骨はできるのですか?」という質問です。そんな時、「最終的RPCが終ってから6ヶ月の間、患者さんがブラッシングで膿の出ない状態を維持できれば大いに可能性はあります」と答えることにしています。

歯ブラシ硬の歯ブラシ5本組み。1日に同じ歯ブラシは一度しか使いません。
「無歯磨剤多回法ブラッシング」が最前といっても、あくまでも患者さんが行うセルフケアなのです。患者さんの心を動かすことができなければ歯周病は決して改善しません。そして、ここが厄介な関所のような気がします。ある意味で、歯周病は歯科医の人間力が最も試される疾病なのかもしれません。

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