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歯ブラシの処方について
歯ブラシの処方という言葉は私が造語した言葉です。「無歯磨剤多回法ブラッシング」の正当性を理解していただくために良い方法がないか思案する日々が続きました。そんなある日「持続効果」という言葉とともに「歯ブラシの処方」という言葉がひらめいたのです。
歯周病菌は時間の経過とともに口の中で、特に歯周ポケット内で繁殖・増加します。病原性が発現するほど増殖する前にその数を減らす必要があります。それには一定時間ごとにプラークコントロール、すなわちブラッシングが必要となるのです。
ブラッシング療法は歯周病の治療には不可欠です。しかし、その重要性を明確に理解して、実践してもらうことは難儀なことです。なぜなら、ブラッシングは、歯周病にかかっている人も、かかっていない人も、曲がりなりにも日常の生活習慣の中で行われている行為です。それを治療法(養生法)として再構築していくわけですから。

患者さんによく聞かれることがあります。それは「どのくらいで骨はできるのですか?」という質問です。そんな時、「最終的RPCが終ってから6ヶ月の間、患者さんがブラッシングで膿の出ない状態を維持できれば大いに可能性はあります」と答えることにしています。
