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2013年11月24日

歯周病とは?

歯周病

30代以上の成人80%がかかっています
歯周病は、進行すると大事な歯を失ってしまうこともある病気です。悪化して自覚症状が出るまでは、自分には関係のない話だと思っていたという患者さんも多く、さらに「約8割の日本の成人が歯周病にかかっている」というデータもあります。

主な原因として、口の中の細菌が歯と歯肉の間にある歯周ポケットなどで増えてしまうことがあります。細菌が繁殖することで歯肉に炎症が起こり、少しずつ歯肉の内部や歯を支える骨にまで影響が広がっていくのです。

歯周病が怖いのは、「沈黙の病気」と呼ばれるように、初期の歯周病は自覚症状がほとんどない点です。歯がぐらついたり、歯ぐきに痛みを感じる頃にはかなり悪化していると言えます。

女性は特に必見!歯周病がもたらす全身疾患
歯周病の怖いところは、口の中だけでなく、全身疾患に発展してしまうことです。歯周病菌は口の中だけにとどまらず血管を通して身体に広がってしまうのです。特に女性の場合は、お肌の不調などの身近なところから安産ができなくなる、幼児への健康に影響するといった深刻なものなど多岐に渡ります。

歯周病は、ブラッシングで予防できます
たいへん恐ろしい歯周病ですが、実はごくごく身近なことで予防が可能です。そのごくごく身近なこととは、ブラッシング。つまり歯みがきです。重度の歯周病治療の際にもブラッシングはお口の中の環境を整えるために欠かせません。日々のブラッシングを欠かさないことが歯周病を深刻化させない手段となることを忘れないでください。

歯周病について

歯ぐきが細菌に侵されることで発生歯周病
虫歯の発生は、歯のエナメル質が虫歯菌に侵食されることから始まりますが、歯周病の原因は歯を支えている歯周組織が歯ぐきから細菌に侵されることで発生します。歯周病は大きく分けると、歯周組織を取り巻く外部要因と、歯周組織を構成している身体自体の問題、すなわち内部要因に分けることができます。

外部要因
外部要因の大きなものとしては、歯ぐき部に異常に付着した細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)、多量の病原細菌です。そのほかにも歯が生えている位置の問題などもあります。

内部要因
内部要因にはその人の持っている体質が含まれます。歯周病に対する抵抗力がもともと遺伝的に弱い人もいます。また全身的な疾患と関わる場合、特に糖尿病腎臓病などが典型的な例です。

歯周病とストレス
歯周病の原因を外部と内部の二つに分けましたが、実はもうひとつ重要な要因があると当院は考えます。それは「ストレス」です。過度なストレスが免疫力を低下させ、歯周病治療をしていても快方に向かわないといったこともあるのです。

急激な歯周ポケットの消失体験
ある患者さんのお話です。その方は30代で毎日仕事に追われる生活していました。定期的に来院されていたのですが、一向に歯周病は良くならない状況でした。しかし、ある時から二週間ぶりに来院されたときに、明らかな歯周ポケットの改善が見られました。

話を聞くと、会社を辞めたとのこと。その時のスッキリとした表情は今でもしっかり記憶として残っております。気持ちや心が歯周病と関わっていることを実感する事例でした。

歯周ポケットについて
歯肉の炎症が進むと歯肉や歯根膜が歯根からはがれて谷間ができますが、これを歯周ポケットと呼びます。このポケットにプラークが溜まってしまい炎症を起こすのが歯周病です。

歯周病の症状レベル

歯周病のことをより知っていただくため症状レベルを下記のようにまとめましたので、ぜひご覧ください。尚、当院では主に重度の歯周病治療を行っております。

歯周病●軽度歯周病
【状態】
歯と歯肉の間についた歯垢・歯石に細菌が繁殖して、歯肉に炎症が起き、歯が腫れたり出血したりする状態です。

歯周病●中等度歯周病
【状態】
出血・口臭が頻繁に見られるようになり、歯石も目立つ状態です。歯周ポケットも深くなり、少しずつ骨が減っていき、歯がガタガタしはじめます。

歯周病●重度歯周病
【状態】
歯周病がさらに悪化し、歯肉が化膿して赤く腫れあがり、歯を支える骨もかなり減ってしまった状態です。歯のぐらつきもかなり大きくなります。
【治療方法】
・Fメソッド

歯周病治療について

レントゲンの見方~歯周病編~

レントゲンの見方(治療前)
矢印の先が歯槽骨頂(クレスト)と言います。健康な場合、緻密骨で形成されていますが、歯周病が進行したため、破壊されています。

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レントゲンの見方(治療後)
点線部に緻密骨が発現し、骨の再生が確認できます。この骨の再生こそが、当院の歯周病治療の核となります。

治癒の目標

歯周病

それは骨の再生にあり
歯周病はプラークや病原細菌が直接的な原因となることももちろんですが、宿主の免疫反応も重要視しなければなりません。

それゆえ、お口の中をきれいな環境に整備することはもちろんですが、当院では患者さんが持っている自然治癒力を最大限に引き出すことに重点を置き、骨の再生を図ります。ですので、部分的に薬で歯周病を制御しようとはいたしません。また、当院では外科手術は行いません。

患者さんの生活環境を無視して、局部的病態を論じるのはナンセンスです。患者さんに自分の生体エネルギーに気付いていただき、自然治癒させることを治療の大きな柱のひとつとしています。

歯周病治療「Fメソッド」

治療の流れ
(1)塹間固定
(2)ルートプレーニングケア(歯根膜再生療法))
(3)自発的骨再生誘導
 a.リラクゼーション・テクニック(塹間固定の一時除去と再固定)
  ※ある種の矯正法(MTM)を伴う場合もあります
 b.CPコンタクトポイント調整 
(4)咀嚼機能及び審美回復治療
 a.永久固定(歯冠修復物による歯牙連結):ネジアタッチメントの応用で歯根膜の保護
 b.FMS(歯周病のための特別な義歯):欠損部の補綴及び歯周病歯の保全

※患者さんの役割であるブラッシングは全てのステージで
 不可欠です。

(1)塹間固定(歯の動揺を一時的に抑える装置を入れること)
歯の動揺を緩和させるために、暫間的に数本の歯を固定します。

(2)ルートプレーニングケア(歯根膜再生療法)
ルートプレーニングケア(RPC)を一言で表現すると、「歯根の表面をきれいにして、歯根膜を再生させ、歯根の表面にそれをもう一度付着させること」です。歯根膜再生が主目的です。従って、他の歯科医院で通常行われているSRP(スケーリング・ルートプレーニング)とは目標が基本的に異なります。別名、深田式非外科歯根膜再生法と称し、歯肉をはがす手術はしておりません。

SRPでは歯周ポケットにデブリス(歯根からはがした歯石や壊死したセメント質の残骸)が残ることが大多数ですが、RPCでは歯周ポケットにこれらが残らないための細心の工夫がされています。

なぜなら、再生する歯根膜は歯周ポケットの底部から出た血液の中に含まれている未分化間葉細胞から発生するので、この現象を阻害するデブリスは絶対に排除しておかなければなりません。さらに再生した幼弱な歯根膜が歯根に再付着しやすい工夫もされています。

歯根膜を再生できないRPCは、真のRPCとは言えません。

(3)自発的骨再生誘導 歯周病治療
「無歯磨剤多回法ブラッシング」と「ルートプレーニングケア(RPC)」の効果によって、歯根膜が再生します。次いで、骨芽細胞セメント質芽細胞が再生します。

すると、歯根膜を通じて歯牙の微かな移動による生理的なメカニカルストレスが骨芽細胞に伝搬され、骨芽細胞の形態が正常・変形を繰り返します。実はこの変形の瞬間に細胞膜にCAイオン透過性の変化が起き、骨が再生していくのです。

骨芽細胞の変形の瞬間に細胞膜にCAイオン透過性の変化が起き、CA代謝が活発になることは、すでに歯科以外の分野の研究で明らかになっていました。

(4)咀嚼機能および審美回復治療
ネジアタッチメントの応用で歯根膜を保護します。しっかりとした噛み合わせを回復するために歯冠修復治療(かぶせ治療)や多数歯を連続して歯冠修復する永久固定が有効になります。

また、FMS(歯周病のための特別な義歯)により、欠損部の補綴および歯周病歯の保全を図ります。

Fメソッドの詳細について

著書『歯はこうして蘇る』をご参照ください歯周病
上記で説明いたしました、Fメソッドによる骨の再生について『歯はこうして蘇る』にて詳細に綴っております。ご一読いただき、当院の治療について理解を深めていただけたら幸いです。

免疫力を高める
免疫力を高めることにより、治癒力を増進します。そのために当院では、下記のような取り組みを行っております。
a:食餌療法(食餌療法の中では咀しゃく法も指導)
  食事の回数や噛み方などをお伝えします。
b:健康食品による積極的な免疫強化療法
  マコモやプロポリスなどの健康食品で免疫力強化を促します。
c:呼吸法
  健康を促す呼吸法をお伝えいたします。
d:イメージ療法
  「治癒する」イメージをしっかり持つことが、自然治癒力を高めます。

定期検査
骨の再生が起きる最終段階です。日々のブラッシングを中心とした自己管理をして、定期検診で骨が再生し治癒する過程を歩んでいきましょう。

Fメソッドのチェック項目
1.歯肉の出血、形態変化を診る
2.ポケットの消失状況を診る
3.歯根膜の健全化を測る
 a:歯牙の動揺を検査
 b:X線で歯根膜空隙の改善を診る
4.骨の回復状態
5.咀しゃく力の回復

この5項目のチェックを全てクリアすれば、治癒した状態です。

歯槽骨再生のプロセス

歯槽骨再生歯根膜の線維、つまりシャーピー線維が歯根側のセメント芽細胞、歯槽骨側の骨芽細胞とつながっています。当院の理論では、この骨芽細胞につながっているシャーピー線維の筋線維芽細胞が物理的な力を骨芽細胞に伝え、骨を再生させるというものです。

専門的な難しい話となってしまうため、実際にFメソッドで骨が再生された方のレントゲン写真をご覧ください。確かに骨は再生しているのです。しかも、一例ではなく数えきれないほどの例として挙げられます。

症例集はこちら

根管治療について

根管治療について

根管治療=目に見えない場所の治療
根管治療には、歯科の一般的な治療と大きく違って、目に見えない場所の治療になります。細い根管の中で器具を使用する際、特に歯肉から下は骨に埋まっている部分なので、ほとんど目で見ることはできません。

根管治療では、根管の長さを測定することも必要ですが、どの方向にどの程度、根が屈曲しているかを知らなければなりません。さらに神経を取った後の根管は一度傷をつけたり、破損したりすると再生しません。血管が通っていませんから、自然治癒力が期待できないのです。したがって、歯根を切り開いて中の治療をするということは不可能なわけです。骨に埋まった状態で治療するしかありません。

指先の感度が重要な治療能力根管治療について
目に見えない場所の治療となるので、指先の感度が重要な治療能力のひとつになってきます。この指先の感度を上げる方法として、当院では「深田式透明歯髄腔模型」を使用して、より微細な感覚を察知できるようと日頃、トレーニングに努めております。RET深田法において、特に「深田式根管形成法」には、微細な感覚を察知する技術が必要不可欠なのです。

院長においては、研修会を受講した歯科医の皆さんの前で、目隠しをした状態で深田式透明歯髄腔模型を使い、神経管を適切に処置・形成し、その勘所を教授しています。

正しい根管治療が行われないと......
正しい根管治療がやむを得ずできなかった場合でも、痛みを感じないなど無症状に経過する場合があります。しかし、これは非常に稀なことで、多くの場合は問題が出てきます。

とりわけ、若年時(中学生、高校生、特に小学生時代)に不十分な根管治療が行われた場合は、根の先で病巣ができたり、根の先が溶けてきたりというような、なかなか治しにくい症状の悪化が、桁外れに高い確率で表れます。

根の先の病巣は、すぐに抜歯?いや、そんなことはありません。
多くの場合、根の先に病変があり、たびたび化膿を繰り返したような歯や根の先が溶けていたケースは、抜歯の宣告を受けてしまうことが多くなっています。しかし、根の先が極端に溶けてきた場合を除いて、RET深田法では、その多くは抜歯の必要はありません。嚢胞(膿の袋)が大きくても歯は保存可能なのです。

悪い結果をたどってしまった歯の処置は、管が十分密閉されていない
悪い経過をたどってしまう歯の処置に多いのは、管が神経をとった後、十分に密閉されていないことです。薬を染み込ませた綿が入っていたり、あるいは十分に神経が取られておらず、神経が生き残ったまま腐敗していたりしています。

根管治療を成功させる秘訣は、管を密閉すること
根管治療を成功させる秘訣は、管を密閉することです。特に根の先端が密閉されていないことが多くの悪い結果を導いてしまいます。上記の悪い結果を導いてしまった例は、どれも管が密閉される可能性が低いものです。
 

当院の根管治療「RET深田法」

根管治療RET深田法について
当院は、根管治療における肝である「管の密閉」を徹底するため、院長が長年の経験と研究から生み出した「RET深田法」を実践しています。概要は、ウォームガッタパーチャーテクニックにレオロジー(流動学)を取り入れたものです。

ウォームガッタパーチャーテクニックだけだった場合の落とし穴
温めたガッタパーチャー(充填物)を管に流し込んだときに、流し込んだタイミングでは隙間がなかったのものが、時間が経つと隙間ができてしまうといったことがあり、それが術後の経過を思わしくないものにする原因でした。

レオロジーへの体系づけ
そのようなウォームガッタパーチャーの特性を理解、研究した上でレオロジー(流動学)に体系づけ、技術を研鑽し、深めていくことで、ガッタパーチャを管に流し込んだ後も隙間が生じないようにしました。ガッタパーチャーというゴムが持っている性質「弾性流入効果」を活かすには、根管が先細り(先端の開き角度の大きいロウト状が望ましい)の形にすることで解消しています。これが「RET深田法」の概要です。

治療の流れ
(1)レントゲン検査
(2)根管の清掃、根管形成(管の新たな形作り・デザイン)
 ※当院ではマイクロスコープは使用しません。指の感覚により施術を行います。それによって、
  今まで不具合が起こったケースは一度もございません。
(3)根管を詰める
(4)歯冠修復(被せものをはめる)

当院が抜歯をしない理由

自然な歯を残し、生かしたい虫歯治療
重度の虫歯の多くは、抜歯されてしまいます。そして、現代では抜歯に伴い、インプラント治療が行われることが多くなってきました。しかし、当院では、自然な歯を抜かずに残し、生かしたいという想いからRET深田法という術式を貫いております。

今日に至るまで、このRET深田法により、他院では抜くしかないと宣告された歯の多くを抜かずに残し、生かすことに成功してまいりました。これからも自然な歯を残したいと願う方々のお役に立てたら幸いです。

「脱インプラント」への取り組みについて

歯ブラシの処方について

院長歯ブラシの処方という言葉は私が造語した言葉です。「無歯磨剤多回法ブラッシング」の正当性を理解していただくために良い方法がないか思案する日々が続きました。そんなある日「持続効果」という言葉とともに「歯ブラシの処方」という言葉がひらめいたのです。

歯周病菌は時間の経過とともに口の中で、特に歯周ポケット内で繁殖・増加します。病原性が発現するほど増殖する前にその数を減らす必要があります。それには一定時間ごとにプラークコントロール、すなわちブラッシングが必要となるのです。

ブラッシング療法は歯周病の治療には不可欠です。しかし、その重要性を明確に理解して、実践してもらうことは難儀なことです。なぜなら、ブラッシングは、歯周病にかかっている人も、かかっていない人も、曲がりなりにも日常の生活習慣の中で行われている行為です。それを治療法(養生法)として再構築していくわけですから。

歯ブラシ一列の硬・軟、二列の硬・軟、合計4種類を当院では処方しています
ブラッシングで重要なのは、口の大きさ、歯列、歯周組織、主に歯肉の状態、それらの病状に合わせて歯ブラシを選択していかなければならないことです。深田式ブラッシング療法を一言で言うと無歯磨剤多回法ブラッシングです。歯みがき材は使用しません。5種類の歯ブラシを症状に応じて処方します。


患者さんによく聞かれることがあります。それは「どのくらいで骨はできるのですか?」という質問です。そんな時、「最終的RPCが終ってから6ヶ月の間、患者さんがブラッシングで膿の出ない状態を維持できれば大いに可能性はあります」と答えることにしています。

歯ブラシ硬の歯ブラシ5本組み。1日に同じ歯ブラシは一度しか使いません。
「無歯磨剤多回法ブラッシング」が最前といっても、あくまでも患者さんが行うセルフケアなのです。患者さんの心を動かすことができなければ歯周病は決して改善しません。そして、ここが厄介な関所のような気がします。ある意味で、歯周病は歯科医の人間力が最も試される疾病なのかもしれません。

虫歯の進行について

虫歯は5段階に分けることができます
一言に虫歯と言っても、実は進行度合いによって、5段階に分けることができます。段階によって、治療法は異なります。当院での虫歯治療は、主に根管治療の対象となるC3とC4です。

虫歯の進行●Co(シーオー:初期う蝕・要観察歯)
【症状】
虫歯が始まったばかりの状態です。まだ穴があいたり、黒ずんだりはしていません。

虫歯の進行●C1(エナメル質う蝕)
【症状】
虫歯菌によって表面のエナメル質が溶かされ、小さな穴が空いています。象牙質には達していないため、痛みはありません。

虫歯の進行●C2(象牙質う蝕)
【症状】
虫歯菌がエナメル質の下にある象牙質まで溶かしてしまいました。冷たい物・甘い物がしみたり、触ると痛みを感じたりすることもあります。

虫歯の進行●C3(神経まで達したう蝕)
【症状】
虫歯菌がエナメル質と象牙質を溶かして、神経まで達した状態です。激しい痛みを感じることが多く、神経が壊死してしまった場合は膿が出たり、歯ぐきが腫れたりします。
【治療法】
当院ではRET深田法を採用しております。

虫歯の進行●C4(残根状態)
【症状】
歯はほとんどなくなってしまい、根だけが残っている状態です。
【治療法】
当院ではRET深田法を採用しております。

根管治療が必要となる虫歯
上記の表をご覧いただいたように、根管治療(※当院ではRET深田法を採用)と呼ばれる治療が必要になる虫歯はC3~C4に当たります。歯髄まで虫歯が進行しておりますので、炎症が起き、相当な痛みが現れます。炎症のつながりや強さによっては、この歯髄に特別な処置を必要とする事態が生じます。

正しい根管治療とは

根管治療神経を抜く行為を抜髄といいますが、この手順を経た後、神経が入っていた管に根管充填という治療を行います。この処置が十分であれば、根の先ではほとんど問題は起こりません。適切な処置が行われず放置された場合、あるいは根管治療をしても十分でなかった場合に、炎症の広がりは根の先、すなわち骨の中へ進み、化膿炎症を起こします。

根管治療後

根管治療歯にそれなりの欠損(歯の硬い部分が失われること)が生じます。それを部分的に詰める(充填)、あるいはそれでも補いきれない場合は、さらにその歯のほとんどを金属で被せる治療(歯冠修復)を行って、本来の噛むという行為に耐えられるよう、歯の形を回復していきます。

根管治療というのは歯冠修復、すなわち、かぶせ治療の前に必要となる歯の基礎工事的な治療行為なのです。

レントゲン写真の見方~根管治療~

この症例は30年以上前のものとなりますが、当院ではその頃から現代に通じる根管治療を行っていました。新しい症例をご覧になりたい方は「症例集」を、ぜひご覧ください。

「症例から学ぶ」はこちら

根管治療(治療前)
点線部で囲った部分に膿胞ができており、炎症を起こしている状態
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根管治療(治療から1年1ヶ月経過)
根の先までしっかりと充填されたことにより、矢印の位置にあった膿胞がなくっている。

出張診療のご案内

出張診療

読売新聞、東京・中日新聞に歯周病治療「Fメソッド」が紹介されたことにより、全国から多数のお問い合わせをいただいております。当院では、一人でも多くの患者さんのお役に立ちたいという想いから、下記の診療所にて出張診療を行っております。

出張先
・澤田歯科医院(大阪府大阪市都島区)
 TEL:06-6352-6160

・鶴田歯科医院(愛知県岡崎市)
 TEL:056-431-3576

・まき歯科クリニック(岡山県岡山市)
 TEL:086-243-1006

提携先
・松本歯科(鳥取県鳥取市)
 TEL:0857-22-7800
 URL:http://mdo.ret-fm.com/


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