2013年11月26日
フカダデンタルクリニックの症例紹介
フカダデンタルクリニックでは、主に歯周病治療・根菅治療の診療を行っております。今までフカダデンタルクリニックで治療された患者さんの症例紹介です。
2013年11月24日
歯周病とは?
30代以上の成人80%がかかっています
歯周病は、進行すると大事な歯を失ってしまうこともある病気です。悪化して自覚症状が出るまでは、自分には関係のない話だと思っていたという患者さんも多く、さらに「約8割の日本の成人が歯周病にかかっている」というデータもあります。
主な原因として、口の中の細菌が歯と歯肉の間にある歯周ポケットなどで増えてしまうことがあります。細菌が繁殖することで歯肉に炎症が起こり、少しずつ歯肉の内部や歯を支える骨にまで影響が広がっていくのです。
歯周病が怖いのは、「沈黙の病気」と呼ばれるように、初期の歯周病は自覚症状がほとんどない点です。歯がぐらついたり、歯ぐきに痛みを感じる頃にはかなり悪化していると言えます。
女性は特に必見!歯周病がもたらす全身疾患
歯周病の怖いところは、口の中だけでなく、全身疾患に発展してしまうことです。歯周病菌は口の中だけにとどまらず血管を通して身体に広がってしまうのです。特に女性の場合は、お肌の不調などの身近なところから安産ができなくなる、幼児への健康に影響するといった深刻なものなど多岐に渡ります。
歯周病は、ブラッシングで予防できます
たいへん恐ろしい歯周病ですが、実はごくごく身近なことで予防が可能です。そのごくごく身近なこととは、ブラッシング。つまり歯みがきです。重度の歯周病治療の際にもブラッシングはお口の中の環境を整えるために欠かせません。日々のブラッシングを欠かさないことが歯周病を深刻化させない手段となることを忘れないでください。
歯周病について
歯ぐきが細菌に侵されることで発生
虫歯の発生は、歯のエナメル質が虫歯菌に侵食されることから始まりますが、歯周病の原因は歯を支えている歯周組織が歯ぐきから細菌に侵されることで発生します。歯周病は大きく分けると、歯周組織を取り巻く外部要因と、歯周組織を構成している身体自体の問題、すなわち内部要因に分けることができます。
外部要因
外部要因の大きなものとしては、歯ぐき部に異常に付着した細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)、多量の病原細菌です。そのほかにも歯が生えている位置の問題などもあります。
内部要因
内部要因にはその人の持っている体質が含まれます。歯周病に対する抵抗力がもともと遺伝的に弱い人もいます。また全身的な疾患と関わる場合、特に糖尿病や腎臓病などが典型的な例です。
歯周病とストレス
歯周病の原因を外部と内部の二つに分けましたが、実はもうひとつ重要な要因があると当院は考えます。それは「ストレス」です。過度なストレスが免疫力を低下させ、歯周病治療をしていても快方に向かわないといったこともあるのです。
急激な歯周ポケットの消失体験
ある患者さんのお話です。その方は30代で毎日仕事に追われる生活していました。定期的に来院されていたのですが、一向に歯周病は良くならない状況でした。しかし、ある時から二週間ぶりに来院されたときに、明らかな歯周ポケットの改善が見られました。
話を聞くと、会社を辞めたとのこと。その時のスッキリとした表情は今でもしっかり記憶として残っております。気持ちや心が歯周病と関わっていることを実感する事例でした。
歯周ポケットについて
歯肉の炎症が進むと歯肉や歯根膜が歯根からはがれて谷間ができますが、これを歯周ポケットと呼びます。このポケットにプラークが溜まってしまい炎症を起こすのが歯周病です。
歯周病の症状レベル
歯周病のことをより知っていただくため症状レベルを下記のようにまとめましたので、ぜひご覧ください。尚、当院では主に重度の歯周病治療を行っております。
●軽度歯周病
【状態】
歯と歯肉の間についた歯垢・歯石に細菌が繁殖して、歯肉に炎症が起き、歯が腫れたり出血したりする状態です。
●中等度歯周病
【状態】
出血・口臭が頻繁に見られるようになり、歯石も目立つ状態です。歯周ポケットも深くなり、少しずつ骨が減っていき、歯がガタガタしはじめます。
●重度歯周病
【状態】
歯周病がさらに悪化し、歯肉が化膿して赤く腫れあがり、歯を支える骨もかなり減ってしまった状態です。歯のぐらつきもかなり大きくなります。
【治療方法】
・Fメソッド
レントゲンの見方~歯周病編~
(治療前)
矢印の先が歯槽骨頂(クレスト)と言います。健康な場合、緻密骨で形成されていますが、歯周病が進行したため、破壊されています。
(治療後)
点線部に緻密骨が発現し、骨の再生が確認できます。この骨の再生こそが、当院の歯周病治療の核となります。
治癒の目標
それは骨の再生にあり
歯周病はプラークや病原細菌が直接的な原因となることももちろんですが、宿主の免疫反応も重要視しなければなりません。
それゆえ、お口の中をきれいな環境に整備することはもちろんですが、当院では患者さんが持っている自然治癒力を最大限に引き出すことに重点を置き、骨の再生を図ります。ですので、部分的に薬で歯周病を制御しようとはいたしません。また、当院では外科手術は行いません。
患者さんの生活環境を無視して、局部的病態を論じるのはナンセンスです。患者さんに自分の生体エネルギーに気付いていただき、自然治癒させることを治療の大きな柱のひとつとしています。
歯周病治療「Fメソッド」
治療の流れ
(1)塹間固定
(2)ルートプレーニングケア(歯根膜再生療法))
(3)自発的骨再生誘導
a.リラクゼーション・テクニック(塹間固定の一時除去と再固定)
※ある種の矯正法(MTM)を伴う場合もあります
b.CPコンタクトポイント調整
(4)咀嚼機能及び審美回復治療
a.永久固定(歯冠修復物による歯牙連結):ネジアタッチメントの応用で歯根膜の保護
b.FMS(歯周病のための特別な義歯):欠損部の補綴及び歯周病歯の保全
※患者さんの役割であるブラッシングは全てのステージで
不可欠です。
(1)塹間固定(歯の動揺を一時的に抑える装置を入れること)
歯の動揺を緩和させるために、暫間的に数本の歯を固定します。
(2)ルートプレーニングケア(歯根膜再生療法)
ルートプレーニングケア(RPC)を一言で表現すると、「歯根の表面をきれいにして、歯根膜を再生させ、歯根の表面にそれをもう一度付着させること」です。歯根膜再生が主目的です。従って、他の歯科医院で通常行われているSRP(スケーリング・ルートプレーニング)とは目標が基本的に異なります。別名、深田式非外科歯根膜再生法と称し、歯肉をはがす手術はしておりません。
SRPでは歯周ポケットにデブリス(歯根からはがした歯石や壊死したセメント質の残骸)が残ることが大多数ですが、RPCでは歯周ポケットにこれらが残らないための細心の工夫がされています。
なぜなら、再生する歯根膜は歯周ポケットの底部から出た血液の中に含まれている未分化間葉細胞から発生するので、この現象を阻害するデブリスは絶対に排除しておかなければなりません。さらに再生した幼弱な歯根膜が歯根に再付着しやすい工夫もされています。
歯根膜を再生できないRPCは、真のRPCとは言えません。
(3)自発的骨再生誘導
「無歯磨剤多回法ブラッシング」と「ルートプレーニングケア(RPC)」の効果によって、歯根膜が再生します。次いで、骨芽細胞、セメント質芽細胞が再生します。
すると、歯根膜を通じて歯牙の微かな移動による生理的なメカニカルストレスが骨芽細胞に伝搬され、骨芽細胞の形態が正常・変形を繰り返します。実はこの変形の瞬間に細胞膜にCAイオン透過性の変化が起き、骨が再生していくのです。
骨芽細胞の変形の瞬間に細胞膜にCAイオン透過性の変化が起き、CA代謝が活発になることは、すでに歯科以外の分野の研究で明らかになっていました。
(4)咀嚼機能および審美回復治療
ネジアタッチメントの応用で歯根膜を保護します。しっかりとした噛み合わせを回復するために歯冠修復治療(かぶせ治療)や多数歯を連続して歯冠修復する永久固定が有効になります。
また、FMS(歯周病のための特別な義歯)により、欠損部の補綴および歯周病歯の保全を図ります。
Fメソッドの詳細について
著書『歯はこうして蘇る』をご参照ください
上記で説明いたしました、Fメソッドによる骨の再生について『歯はこうして蘇る』にて詳細に綴っております。ご一読いただき、当院の治療について理解を深めていただけたら幸いです。
免疫力を高める
免疫力を高めることにより、治癒力を増進します。そのために当院では、下記のような取り組みを行っております。
a:食餌療法(食餌療法の中では咀しゃく法も指導)
食事の回数や噛み方などをお伝えします。
b:健康食品による積極的な免疫強化療法
マコモやプロポリスなどの健康食品で免疫力強化を促します。
c:呼吸法
健康を促す呼吸法をお伝えいたします。
d:イメージ療法
「治癒する」イメージをしっかり持つことが、自然治癒力を高めます。
定期検査
骨の再生が起きる最終段階です。日々のブラッシングを中心とした自己管理をして、定期検診で骨が再生し治癒する過程を歩んでいきましょう。
Fメソッドのチェック項目
1.歯肉の出血、形態変化を診る
2.ポケットの消失状況を診る
3.歯根膜の健全化を測る
a:歯牙の動揺を検査
b:X線で歯根膜空隙の改善を診る
4.骨の回復状態
5.咀しゃく力の回復
この5項目のチェックを全てクリアすれば、治癒した状態です。
歯槽骨再生のプロセス
歯根膜の線維、つまりシャーピー線維が歯根側のセメント芽細胞、歯槽骨側の骨芽細胞とつながっています。当院の理論では、この骨芽細胞につながっているシャーピー線維の筋線維芽細胞が物理的な力を骨芽細胞に伝え、骨を再生させるというものです。
専門的な難しい話となってしまうため、実際にFメソッドで骨が再生された方のレントゲン写真をご覧ください。確かに骨は再生しているのです。しかも、一例ではなく数えきれないほどの例として挙げられます。
根管治療について
根管治療=目に見えない場所の治療
根管治療には、歯科の一般的な治療と大きく違って、目に見えない場所の治療になります。細い根管の中で器具を使用する際、特に歯肉から下は骨に埋まっている部分なので、ほとんど目で見ることはできません。
根管治療では、根管の長さを測定することも必要ですが、どの方向にどの程度、根が屈曲しているかを知らなければなりません。さらに神経を取った後の根管は一度傷をつけたり、破損したりすると再生しません。血管が通っていませんから、自然治癒力が期待できないのです。したがって、歯根を切り開いて中の治療をするということは不可能なわけです。骨に埋まった状態で治療するしかありません。
指先の感度が重要な治療能力
目に見えない場所の治療となるので、指先の感度が重要な治療能力のひとつになってきます。この指先の感度を上げる方法として、当院では「深田式透明歯髄腔模型」を使用して、より微細な感覚を察知できるようと日頃、トレーニングに努めております。RET深田法において、特に「深田式根管形成法」には、微細な感覚を察知する技術が必要不可欠なのです。
院長においては、研修会を受講した歯科医の皆さんの前で、目隠しをした状態で深田式透明歯髄腔模型を使い、神経管を適切に処置・形成し、その勘所を教授しています。
正しい根管治療が行われないと......
正しい根管治療がやむを得ずできなかった場合でも、痛みを感じないなど無症状に経過する場合があります。しかし、これは非常に稀なことで、多くの場合は問題が出てきます。
とりわけ、若年時(中学生、高校生、特に小学生時代)に不十分な根管治療が行われた場合は、根の先で病巣ができたり、根の先が溶けてきたりというような、なかなか治しにくい症状の悪化が、桁外れに高い確率で表れます。
根の先の病巣は、すぐに抜歯?いや、そんなことはありません。
多くの場合、根の先に病変があり、たびたび化膿を繰り返したような歯や根の先が溶けていたケースは、抜歯の宣告を受けてしまうことが多くなっています。しかし、根の先が極端に溶けてきた場合を除いて、RET深田法では、その多くは抜歯の必要はありません。嚢胞(膿の袋)が大きくても歯は保存可能なのです。
悪い結果をたどってしまった歯の処置は、管が十分密閉されていない
悪い経過をたどってしまう歯の処置に多いのは、管が神経をとった後、十分に密閉されていないことです。薬を染み込ませた綿が入っていたり、あるいは十分に神経が取られておらず、神経が生き残ったまま腐敗していたりしています。
根管治療を成功させる秘訣は、管を密閉すること
根管治療を成功させる秘訣は、管を密閉することです。特に根の先端が密閉されていないことが多くの悪い結果を導いてしまいます。上記の悪い結果を導いてしまった例は、どれも管が密閉される可能性が低いものです。
当院の根管治療「RET深田法」
RET深田法について
当院は、根管治療における肝である「管の密閉」を徹底するため、院長が長年の経験と研究から生み出した「RET深田法」を実践しています。概要は、ウォームガッタパーチャーテクニックにレオロジー(流動学)を取り入れたものです。
ウォームガッタパーチャーテクニックだけだった場合の落とし穴
温めたガッタパーチャー(充填物)を管に流し込んだときに、流し込んだタイミングでは隙間がなかったのものが、時間が経つと隙間ができてしまうといったことがあり、それが術後の経過を思わしくないものにする原因でした。
レオロジーへの体系づけ
そのようなウォームガッタパーチャーの特性を理解、研究した上でレオロジー(流動学)に体系づけ、技術を研鑽し、深めていくことで、ガッタパーチャを管に流し込んだ後も隙間が生じないようにしました。ガッタパーチャーというゴムが持っている性質「弾性流入効果」を活かすには、根管が先細り(先端の開き角度の大きいロウト状が望ましい)の形にすることで解消しています。これが「RET深田法」の概要です。
治療の流れ
(1)レントゲン検査
(2)根管の清掃、根管形成(管の新たな形作り・デザイン)
※当院ではマイクロスコープは使用しません。指の感覚により施術を行います。それによって、
今まで不具合が起こったケースは一度もございません。
(3)根管を詰める
(4)歯冠修復(被せものをはめる)
当院が抜歯をしない理由
自然な歯を残し、生かしたい
重度の虫歯の多くは、抜歯されてしまいます。そして、現代では抜歯に伴い、インプラント治療が行われることが多くなってきました。しかし、当院では、自然な歯を抜かずに残し、生かしたいという想いからRET深田法という術式を貫いております。
今日に至るまで、このRET深田法により、他院では抜くしかないと宣告された歯の多くを抜かずに残し、生かすことに成功してまいりました。これからも自然な歯を残したいと願う方々のお役に立てたら幸いです。
歯ブラシの処方について
歯ブラシの処方という言葉は私が造語した言葉です。「無歯磨剤多回法ブラッシング」の正当性を理解していただくために良い方法がないか思案する日々が続きました。そんなある日「持続効果」という言葉とともに「歯ブラシの処方」という言葉がひらめいたのです。
歯周病菌は時間の経過とともに口の中で、特に歯周ポケット内で繁殖・増加します。病原性が発現するほど増殖する前にその数を減らす必要があります。それには一定時間ごとにプラークコントロール、すなわちブラッシングが必要となるのです。
ブラッシング療法は歯周病の治療には不可欠です。しかし、その重要性を明確に理解して、実践してもらうことは難儀なことです。なぜなら、ブラッシングは、歯周病にかかっている人も、かかっていない人も、曲がりなりにも日常の生活習慣の中で行われている行為です。それを治療法(養生法)として再構築していくわけですから。
患者さんによく聞かれることがあります。それは「どのくらいで骨はできるのですか?」という質問です。そんな時、「最終的RPCが終ってから6ヶ月の間、患者さんがブラッシングで膿の出ない状態を維持できれば大いに可能性はあります」と答えることにしています。
虫歯の進行について
虫歯は5段階に分けることができます
一言に虫歯と言っても、実は進行度合いによって、5段階に分けることができます。段階によって、治療法は異なります。当院での虫歯治療は、主に根管治療の対象となるC3とC4です。
●Co(シーオー:初期う蝕・要観察歯)
【症状】
虫歯が始まったばかりの状態です。まだ穴があいたり、黒ずんだりはしていません。
●C1(エナメル質う蝕)
【症状】
虫歯菌によって表面のエナメル質が溶かされ、小さな穴が空いています。象牙質には達していないため、痛みはありません。
●C2(象牙質う蝕)
【症状】
虫歯菌がエナメル質の下にある象牙質まで溶かしてしまいました。冷たい物・甘い物がしみたり、触ると痛みを感じたりすることもあります。
●C3(神経まで達したう蝕)
【症状】
虫歯菌がエナメル質と象牙質を溶かして、神経まで達した状態です。激しい痛みを感じることが多く、神経が壊死してしまった場合は膿が出たり、歯ぐきが腫れたりします。
【治療法】
当院ではRET深田法を採用しております。
●C4(残根状態)
【症状】
歯はほとんどなくなってしまい、根だけが残っている状態です。
【治療法】
当院ではRET深田法を採用しております。
根管治療が必要となる虫歯
上記の表をご覧いただいたように、根管治療(※当院ではRET深田法を採用)と呼ばれる治療が必要になる虫歯はC3~C4に当たります。歯髄まで虫歯が進行しておりますので、炎症が起き、相当な痛みが現れます。炎症のつながりや強さによっては、この歯髄に特別な処置を必要とする事態が生じます。
正しい根管治療とは
神経を抜く行為を抜髄といいますが、この手順を経た後、神経が入っていた管に根管充填という治療を行います。この処置が十分であれば、根の先ではほとんど問題は起こりません。適切な処置が行われず放置された場合、あるいは根管治療をしても十分でなかった場合に、炎症の広がりは根の先、すなわち骨の中へ進み、化膿炎症を起こします。
根管治療後
歯にそれなりの欠損(歯の硬い部分が失われること)が生じます。それを部分的に詰める(充填)、あるいはそれでも補いきれない場合は、さらにその歯のほとんどを金属で被せる治療(歯冠修復)を行って、本来の噛むという行為に耐えられるよう、歯の形を回復していきます。
根管治療というのは歯冠修復、すなわち、かぶせ治療の前に必要となる歯の基礎工事的な治療行為なのです。
レントゲン写真の見方~根管治療~
この症例は30年以上前のものとなりますが、当院ではその頃から現代に通じる根管治療を行っていました。新しい症例をご覧になりたい方は「症例集」を、ぜひご覧ください。
(治療前)
点線部で囲った部分に膿胞ができており、炎症を起こしている状態
(治療から1年1ヶ月経過)
根の先までしっかりと充填されたことにより、矢印の位置にあった膿胞がなくっている。
出張診療のご案内
読売新聞、東京・中日新聞に歯周病治療「Fメソッド」が紹介されたことにより、全国から多数のお問い合わせをいただいております。当院では、一人でも多くの患者さんのお役に立ちたいという想いから、下記の診療所にて出張診療を行っております。
出張先
・澤田歯科医院(大阪府大阪市都島区)
TEL:06-6352-6160
・鶴田歯科医院(愛知県岡崎市)
TEL:056-431-3576
・まき歯科クリニック(岡山県岡山市)
TEL:086-243-1006
提携先
・松本歯科(鳥取県鳥取市)
TEL:0857-22-7800
URL:http://mdo.ret-fm.com/
2013年11月22日
歯周病症例1(新聞読者 I.Kさん)
<前歯部>
2007年10月初診
このぐらい悪化すると通常のブラッシングをするとさらに出血します。患者さんはそれを恐れてますますブラッシングをしなくなるので悪循環となります。慎重な「歯ブラシの処方」が求められます。
Fメゾットのブラッシング法では歯みがき剤は一切使用しません。無論、他の抗菌剤も使用しません。
12ヶ月後
ここまで歯肉が改善してくると歯槽骨の再生も伴います。
5年2ヶ月後
<歯科標準サイズX線写真 前歯部>
2007年10月初診、クレーター型骨欠損
歯肉が著しく改善した患者さんです。
矢印の先が歯槽骨頂(クレスト)と言います。健康の場合、緻密骨で形成されていますが、歯周病が進行したため、破壊されています。
5年4ヶ月後
初診時と比較して、上の写真の矢印部に緻密骨が発現し、骨の再生が確認できます。点線内部が骨の再生の得られた部分です。
<歯科標準サイズX線写真 犬歯部>
2007年10月初診、クレーター型骨欠損
5年4ヶ月後
初診時と比較して上の写真の矢印相当部に緻密骨が発現し、骨の再生が確認できます。
点線内部が骨の再生の得られた部分です。
2013年11月21日
歯周病症例2(新聞読者 W.Mさん)
<歯科標準サイズX線写真 下顎左側第二小臼歯部>
2007年3月初診
病変は矢印で示された骨の中の黒い部分、骨が溶けています。
2年5ヶ月後
白点線内が骨再生中の部分で、初診時より黒さが薄くなっています。
<CT画像 左側第二小臼歯部 ま後ろから見た場合>
1年9ヶ月後
矢印部(頬側)では歯根を被っている歯槽骨が確認できないほどに薄くなっています。歯槽骨が辛うじて付いているかもしれません。
2年9ヶ月後
矢印部にはっきりと歯槽骨の再生が確認できます。
歯周病症例3(新聞読者 M.Sさん)
<歯科標準サイズX線写真 右側第一、第二大臼歯部>
2008年8月初診
骨が尖っているのが確認できます。
病変は矢印で示された骨の中の黒い部分、骨が溶けています。
1年2ヶ月後
白点線内が骨再生中の部分で、初診時より黒さが薄くなっています。
上記写真で尖って見えたところまで骨が上がっています。
<CT画像 右側第一、第二大臼歯部 側方から見た場合>
11ヶ月後
右隅の「HU68」は骨密度の数値。すでに、11ヶ月経過しているため、骨の再生が始まっています。矢印の先の点は初診時ではほとんど骨が存在しなかったところです。骨密度の数値は「68」を表しています。
4年4ヶ月後
初診時では定点での骨密度の数値はほとんど0に等しかったと推測されます。4年4ヶ月後では357に回復しています。
歯周病症例4(新聞読者 N.Nさん)
<歯科標準サイズX線写真 左側第二大臼歯部>
2007年6月初診
遠心にセメント質の異常沈着が認められます。
コブ状の部分は添加したセメント質です(小さな矢印)。
大きな矢印は歯周ポケット底部を示しています。
やや治癒が遅れたケース
点線内は歯槽骨が再生したと思われる範囲
コブ状にセメント質が添加した部分に歯槽骨は再生しました。
5年11ヶ月後
<CT画像 左側第二大臼歯部>
1年9ヶ月後
初診より1年9ヶ月後に撮影した画像です。治癒がやや遅れています。大臼歯部(右から二番目の矢印部分)の歯根が見えています。
5年4ヶ月後
大臼歯部(右から二番目の矢印部分)の歯根が隠れて、骨がふっくら盛り上がってきているように見えます。
上記写真で見えた矢印の先の窪みが消えています。ここに骨の再生が見られたことが推測出来ます。
<CT画像 左側第二大臼歯部をま後から見た場合>
1年9ヶ月後
矢印部分は歯根と骨の間に隙間があり、骨が溶けています。
5年4ヶ月後
矢印部分は隙間がありません。骨が再生したことを意味します。
歯根の表面にへばり着くように骨が再生しています。
※ 歯科医の方へ
クリーピングアタッチメントの「歯槽骨再生版」と言えます。
歯周病症例5(新聞読者 K.Mさん)
<歯科標準サイズX線写真 下顎前歯部>
2008年8月初診
矢印で示された骨の中の黒い部分、骨が溶けています。
※歯科医の方へ
歯随は生活していたので感染根管由来の病変ではありません。
1年4ヶ月後
白点線内が骨再生中の部分で、初診時より黒さが薄くなっています。
根管治療症例1
治療前
根管充填直後
根管充填から1年後
根管治療症例2
治療前<スライド>
治療前レントゲン
治療中レントゲン
根管長測定
治療後4ヶ月経過
治療前に矢印の位置にあった炎症が収まっています。
※術前にあったフィステル(ロウ孔)が消えています。
治療後1年7ヶ月経過
根管治療症例3
治療前
治療中
根管長測定
治療後2ヶ月経過
治療後2年9ヶ月経過
48歳から72歳までの座談会
参加者プロフィール- 氏名
- 花鳥風月さん
- 年齢
- 57歳
- 性別
- 女性
- お住まい
- 神奈川県
- 来院理由
- 歯周病
- 氏名
- H.Kさん
- 年齢
- 52歳
- 性別
- 女性
- お住まい
- 神奈川県
- 来院理由
- 歯周病
- 氏名
- momoさん
- 年齢
- 50歳
- 性別
- 女性
- お住まい
- 埼玉県
- 来院理由
- 歯周病
- 氏名
- Aさん
- 年齢
- 66歳
- 性別
- 女性
- お住まい
- 神奈川県
- 来院理由
- 歯周病
- 氏名
- T.Aさん
- 年齢
- 62歳
- 性別
- 女性
- お住まい
- 埼玉県
- 来院理由
- 歯周病
- 氏名
- M.Tさん
- 年齢
- 48歳
- 性別
- 女性
- お住まい
- 東京都
- 来院理由
- 歯周病
- 氏名
- Y.Mさん
- 年齢
- 72歳
- 性別
- 男性
- お住まい
- 神奈川県
- 来院理由
- 根管治療
来院される前の症状は?
口の中が荒れてしまって、何も入らなくて、生卵をやっと飲んでいるような状態で、口の中がひどい炎症を起こしていました。それは歯周病だけではなくて細菌も原因でしたね。
院長先生にお世話になる直前の14年前くらいから歯周病の全ての症状が繰り返されていました。歯肉炎症が短期的に繰り返されるんです。腫れては引き、腫れては引き......。抜けたままの歯もありました。
私も大変重症で院長先生のもとにたどり着くまでが非常に大変でしたよ。
おせんべいが大好きなのですが、食べるとアゴ全体がしびれて、30日くらい働き続けてきたように疲れて......。歯が浮いてるような、ネバネバしていていつも不快感がありました。
食事でいえば、私はフランスパンの皮が噛めなくて、柔らかいところしか噛めなくて、なんて情けないんだろうと......。重度の歯周病だったので歯ぐきが腫れて、体が疲れると痛みが出ていました。かなり症状が進んでいたので、歯が動揺していて固い物が噛めなくなっていました。
噛むことはもちろんだけど、私は口臭もかなり出ていました。本当に自分が嫌でした。
私は、もともと小さいときから歯が悪かったんです。お産をしたときに、歯周病がひどくなって歯を抜いて、当時通っていた先生からは将来は「総入れ歯」ですねと言われて、落ち込んだりもしました。
身体の反応で言うと、私も突然動悸症状が起こったり、自分でもコントロール不能で、精神的にもかなり不安定になってました。そのとき、ふと気が付いたら奥歯が今にも倒れそうな位、ぐらぐらになっていたんです。歯みがきをすると出血していたのに、普通はこのくらい出血するものなんだろうとやり過ごしていたなと、今考えると思います。
皆さんは歯周病だけど、僕は根管治療だったんだよね。その頃通っていた歯医者が突然「次回、3本抜きますから」と言ったんです。でも、あれ、なんか話がおかしいなと。そういえば、以前、院長先生の新聞記事を読んだのと違うな......。歯周病でも治せるのに、一気に3本も抜くっておかしいなと。
来院されたきっかけは?
先生の本を図書館で借りて読んだのが来院のきっかけです。どの本を読んでもその先生にお世話になりたいという気持ちにならなかったけど、院長先生の本は違った。
『女性のための歯周病講座』ですね。私も本がきっかけですが、根管治療の『抜かずに治せる根管治療』。どちらも読んだけど、知りたいことがちゃんと説明してある本だった。中の写真を見て、感銘を受けたのを覚えています。皆さんは歯周病来院だから、『女性のための歯周病講座』を読んだのかな?
私はその本の「自然治癒力を最大限引き出す」、「組織が悪化するという秩序を壊すような治療が必要なんだ」、「骨は必ず再生するんだ」など他に十何冊読んだ本には見当たらなかった文章があったのが決め手です。あとは、何だかわからないけれども、弱った自分を「ここは救ってくれる」気がして、心をつかまれたんです。
私は皆さんと少し違っていて、歯だけでなくアトピーなどでも体がガタガタだったんです。ある時、アトピーを治すサプリメントの小冊子を見ていたら、そこに院長先生の記事があったんです。そこに「歯は救えるんです」と書いてあって......。でも、先生がやっている治療が果たして効果があるのか?他の人がやっていない治療だったし......と思ったりもしたんですが、とりあえず電話してみました。
私は当時、フカダデンタルクリニックの近くに勤めていたので、それがきっかけです。軽いきかっけですけど、今ではそのことに非常に感謝していますよ。
私は知人の歯科衛生士さんの紹介で来院しました。T.Aさんと同じく、紹介いただいた歯科衛生士さんに感謝です。
みなさん、タイミング良く、すぐに来院できたんですね。「歯を3本抜かないと」と宣告された当時、深田先生のところで新患を受けていなかったので気落ちしてました。でも、この医院の住所を調べて、はがきを出して待つことにしたんです。ある日、先生から連絡がきて治療を受けられるようになった。連絡をいただけて本当に助かりました。
電話のやりとりで言うと、始めて電話したときに事務長が出られて、まず年を聞かれたんです。事務長は女性の年齢による微妙な口の中の変化について、よくご存知で「すぐいらしてください」と言われました。そのやりとりで、スタッフの方にも安心感を覚えました。
治療はいかがでしたか?
当然、3本抜く話はなくなったよね。自分が受けてきた今までの治療は何だったのかと思いましたよ。根管治療はもちろんうまくいきました。でも、今は自分の不養生で、歯周病になってしまって、また先生にご迷惑を......すみません、先生。
私は治療前、銀のブリッジを付けていたんですが、そこを中心に症状が悪化してしまって、先生に診ていただいたんです。ポケットができていて最悪の状態で外すこともできない物だったんですよ。それを何とか外して治療をしていただきました。
私の場合は変な治療を全くされていなかったことが逆にラッキーだったようです。この病気を治してくださるのは先生しかいないと信じてやってきましたし、先生しか知らないので、余計な知識がない分、治療に専念できました。おかげさまで今は不快な症状を忘れるくらいに回復しました。
一般的に医療というと「先生にお任せします。」という感じですが、歯周病治療に関していうとそれは違うんだとわかりました。先生を信頼して、プロフェッショナルな技術の部分は先生のお力をお借りしますけれど、日々のブラッシングなど自分でも頑張らないと治療もうまくいかないんですね。
そうそう、ブラッシングなしではこのゴールというものはないですね。今では想像できないくらいに回復させていただきましたね。
私は本に書いてあった自然治癒力を身をもって経験できたことが印象深いですね。骨って再生するんだって、ただただ、その一言に尽きます。
ここにいる、Y.Mさん以外はみんな骨の再生をされているんですよ。Y.Mさんは根管治療はよかったけど、その後に歯周病になったから、これからですね。
私は少し特殊な話がありまして、治療の最中に右の奥が腫瘍状になっていることがわかって、先生に大学病院での検査をすすめられたんです。結局、腫瘍は癌ではなかったんですが、その検査結果後も先生にはすごく心配していただいてお電話をいただいたりして......。そのやりとりで、もう私にはこの先生しかいないと思い、主人の了解を得て通うことになったんです。
大学病院では癌ではないが切除したいと言ってきたんです。でも、ブラッシングで小さくなってきてるから、M.Tさんには「次行ったら切られるから、休みなさい」と伝えたんです。1ヶ月あれば、消せる自信があったからね。
で、1ヶ月経って、本当になくなったんです。ない状態で行った。そうしたら、向こうはやることがなかった(笑)。歯周病治療も総入れ歯になるって言われて、癌の疑いがある歯がまだ口の中で残っている。本当に先生に出会えてよかったです。
フカダデンタルクリニックと出会えて、どうでしたか。
みなさん、わかってますね、ここ重要ですよ!
恥ずかしいので、やめてください!!
そうですよ!
えー、お話してもよろしいですか?
よろしくお願いします。
先生にたどり着いてからは、順調に健康な歯にしていただいて感謝しています。だから、私は命の次に歯が大事で、元気な歯でこのまま生きていきたいですね。
以前、インプラント治療をすすめてきた歯科医師のギラギラした目と、先生のまなざしを比べて、先生の目が優しいこと。それに先生は「十分考えてください」と言って考える余地もくださいましたしね。私もそれなりの年齢になっていたので、その人が「人をだまして暴利をむさぼるような人ではない」という、人を見る目はあったので、すぐにわかりました。かたや、全部取ってしまって人工的な釘のような物を埋めようとしている。かたや、何とかして歯を生かそうとしている。そう思ったら選択肢は先生しかありませんでした。
更年期の年頃なんですけど歯周病を克服して、ライフスタイルも全部見直して、規則正しい生活や食生活とか全てきちんとやるようになったので、たぶん皆さんよりも症状もほとんどないです。先生の座禅教室にも通わせていただいて、禅の呼吸法とかもすごく役に立ってます。
でも、毎月は来ませんよね。少し寂しいですよ。
最近はさぼってて、すみません。でも、その呼吸法はいろんなときに、心を落ち着かせるとか、体を整えるとかいろんな面で役に立ってます。先生は、人生においての師匠です。
ありがとう。
歯というものは悪くなるのにすごく時間がかかるものだということがわかり、自分の怠惰を反省した。その後は自分でも気をつけていたんです。そのはずなのに、忙しさを言い訳に、あっさり歯周病になってしまうとは、実に情けない。虫歯も歯周病も急になるのではなく忍び寄るようになっていくのだなと。先生が私に一筆書いてくれたように「頭で考えていることと行動が一緒」でなければ駄目なのだなと実感しました。
先生のところに来ると歯以外のことを話す機会が多いんです。もともと来院するきっかけとなった自分の中の絶望感のようなものが、その都度、希望に変わっていく感じがするんです。歯だけでなく心のケアもしていただいている気がします。
事務長さんとの会話の中で感じたことですが、患者の治療に向けて先生は計画表を作成するんです。そのとき、病気に立ち向かい克服してあげようと並々ならぬ闘志を湧かせ、事務長もびっくりするほどだと。重症患者であればあるほどそうであると。私もかなりの重症な部類に入るので、今までの先生の知識とご経験と実績をフル回転させて、克服に向けて立ち向かうという、なんか並みの先生ではないなと強く思いましたね。さっき、目がギラギラというのがありましたけど、先生は目じゃなくハートが燃えてるんですね。
Aさんの場合、お嬢ちゃんが治療に来られて、ぼそっと言われたのが「実は先生、私はとっても感謝してることがあるんです。うちでは母が一番食事が早く終わってたんです」と、食べ物の話をするのはタブーだったって言うんです。それが治ってから心配せずに食べ物の話ができるようになった。それがとってもありがたいって。
歯周病というと命に関係ない、日常生活に珍しくないような印象を受けるんですけど、やはり家族の支えもあるし、家族も巻き込んでしまう。そしてそれが長いこと続く。そういう特殊性のある病気なのだなと認識を持ちましたね。先生のところで本当にキレイにしていただきました。
Aさんは最初に治療が終わったら何が食べたいかという質問に、確かてんぷらっておっしゃってた。「サクッ」っていうあの感じが。
そうですね。あの頃前歯は飾り状態で、付いていただけで、噛み切ることが出来なかった。外食でてんぷらが食べれなかったので、てんぷらって答えたんだと思います。今ではてんぷらはもちろん、ナッツ類も食べられますよ!
みなさん、院長先生のおかげで、通院する前よりも楽しい生活を送れているんですね。副院長先生から見た院長先生の印象って、どんな感じなんですか?
院長が医院理念で掲げている「知・情・医」の実践や治療技術は見習うことばかりですね。その中で私が特に尊敬しているのは患者さんとの関係性。患者さんと二人三脚で治療していき、共に目標に向かって歩んで、治癒の喜びを一緒に感じられたらと考えています。私も患者さんとこのような関係を築いていきたいと考えています。
心配しなくても、もう一緒に歩んでますよ!
恐れ入れます。皆さんの期待に応えるためにも、治療技術を磨くことはもちろんですが、もっともっと寄り添って向き合っていけるように頑張ります。
2013年11月20日
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歯周病症例サイト
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根管治療症例サイト
http://canal-case-site.ret-fm.com
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患者さんからの手紙
こちらでは、これまで当院で治療を受けられた患者さんからいただいたお手紙の一部を掲載いたします。
女性(60歳)
約22年前、近くの歯科医に駆け込んだときは「抜くしかない。」と言われた左下奥歯が、今でもその位置で役目を果たしてくれています。実は先生が出版された『抜かずに治せる根管治療』を拝読する機会がありました。その数年後、左下奥がぐらぐらになってしまったのです。
子育て中で遠のいていた歯科医。症状は進行していたのです。その本の中の一行と同じ症状がありました。「自分の歯を失いたくない!!」と思う一心で連絡。御多忙の深田先生でしたが、連絡を取る事ができました。
四谷のクリニックに通うようになりました。救いの神でした。若い時から毎日1日3回、昼食後も歯みがきを励行していました。しかし、深田先生指導による1列の歯ブラシで、ただの歯みがきとは違うブラッシング指導を受ける事になりました。
根管治療を施して頂きました。ブラッシング1日5回は、私ができる努力目標。
1991年春から、定期的に深田先生のチェック、処置を受け続けています。初診から11ヶ月後には、歯槽骨の再生が見られたそうです.歯科衛生士さんの丁寧なサポートが、とてもありがたく安心できました。御蔭様で今に至ります。現在は2列の歯ブラシも使っています。
歯周病は、身体全体に悪い影響を及ぼします。咀嚼が出来なくなると、認知症にも関わるようです。
現在も固い食べ物が食べられて幸せです。深田先生に感謝しています。自分の歯を失いたくない方々、是非、深田先生の本を一読しておかれるようお奨めします。
女性(67歳)
13年前、私は重度の歯周病になってしまいました。その結果、口内炎にも悩まされ、食事もままならず、夢にまで全部歯が抜け落ちていくのを何度も見るあり様でした。この状態で歯科医院へ行っても、絶対に歯を抜かれるだろうとの恐怖で、1歩も踏み出せずにいました。
そんな時、既に深田先生の治療を受けている知人に"骨の再生治療"のお話を聞き心動かされました。それでも不安を拭いきれないまま深田先生の診療を受けたのですが、先生から今の私の歯の状態、これからどの様な治療をしていくのか、の説明を聞いていくうちに安堵感でいっぱいになったことを、今でも覚えています。
でも私が一番感激したのは、ほかの病院とは違い、重度の歯周病と慢性の歯槽骨炎などありとあらゆるダメージを受けている私の歯を、何ヶ月もの間、根気強くていねいに歯垢やその奥に石灰化したセメント質など、先生独自のルートプレーニングで除去し、さらに、患者自身のブラッシングの仕方など何度も何度も教えて下さったことです。
お陰様で、一番恐れていた歯を1本も失うこtなく、今は小さいながらもいくつかの夢に向かって人生を楽しむ事ができております。
もう一つ願いがあるとすれば、これから先、いつでも四ツ谷の医院へ行けば深田先生の元気なお姿と、スタッフの皆様の笑顔が見られればと思っていることです。
女性(81歳)
毎日、歯のことなどすっかり忘れて、当たり前のように過ごして居りますが、実は30年余り前に、家の近くの歯科医師に「ゆっくり......1本ずつ抜いて治療をしましょう!」と言われたときのあの言葉が今でも忘れられません。当時の私の口の中は歯ブラシを当てれば出血があり、おそるおそる触る歯はどれもグラつき、触れることすら恐ろしい思いでした。
私の口の中は重症だったと思います。その歯を1本も抜歯することなく、全部助けていただきました。その後は食後の歯みがきを習慣にして、検診を続けております。
先日、深田先生に「もう30年になりますね。」と聞かされ、そんなに長い間通い続けた自分に驚きました。先生との出逢いがなければ、今頃「総入れ歯」になって今の健康体でいられたか疑問です。
「先生に出逢えて本当に良かった!!」今までに何度思ったことでしょう。
これからも通える限り検診を受けていきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
男性(46歳)
深田先生にお世話になりだして早いもので2年が過ぎました。
かなり前から歯周病ではないかとの自覚はあり、5年ほど前からは常に歯ぐきのどこかが腫れている状態でしたが、子供の頃からの歯科嫌いで受診を延ばし延ばしにしてきました。ちょうど2年半ほど前の健康診断で、それまで全く正常だったCRP値が異常値を示し、再検査を勧められたのですが、体の不調は全く感じていませんでしたので、歯ぐきの炎症が相当ひどいことになったのではないかと思い,重い腰を上げることになりました。最初に行った別の歯科医院では「重度の歯周病で全臼歯の抜歯が必要」との宣告を受けインプラントを勧められました。何か他に方法はないものかと、ワラにもすがる思いでWEBを検索していたところ、幸運にも深田先生のホームページを探し出すことができ、外科手術なしの歯槽骨再生という、他では聞いたことのない理論に一縷の望みを託そうと四ツ谷の診療所を訪れました。
自分の症状と治療方針に加え、歯周病と全身疾患の関係を懇切ていねいにご説明いただき、治療が開始されましたが、最初の驚きは「動揺の激しい2歯は、歯ぐきの状態が改善してくると自然に脱落する」と先生が言われたとおりになったことでした。2つ目の驚きは、左奥歯が脱落した後ほどなくして慢性的な左肩の肩こりがいつの間にか無くなったことです。歯周病は確かに全身の健康に影響を及ぼすのだということを実感した出来事でした。もちろん、その後の治療のおかげで歯ぐきの状態も改善し、1年後の健康診断ではCRP値も正常に回復しました。現在では固いものでも食べることができますし、日常生活に全く不具合はありません。歯の痛みのストレスからも解放された今となっては、以前の我慢の日々が嘘のように思われます。
もう一点だけ。歯科嫌いの私が通院を続けていられるのは、深田先生を始めスタッフの方々のホスピタリティの高さも大きな要素だと思います。なぜだかフカダデンタルクリニックにお邪魔すると心が落ち着きます。
治療はこれからも続くことと思いますが、今後もよろしくお願い申し上げます。
女性(70歳)
私が初めてフカダデンタルクリニックを訪れたのは、2008年7月だったと記憶しています。それまで長く通院していた歯科医院で、歯肉の腫れるたびに抜歯するということが繰り返され、一向に改善されることがなく、すべて義歯になるのではないかという恐怖心がありました。
そこで、インターネットやその他のメディアを調べて、フカダデンタルクリニックを知りました。
早速、深田先生に現状を記したメールを送り、やや遅きに失しているがぎりぎりながら間に合うかもしれないとのことで治療を始めました。歯みがきの方法から始まり、虫歯の治療、歯垢の除去、義歯の作成、その後の定期健診と一連の治療が行われれました。
歯の病状、それに伴う治療方法のていねいな説明が行われました。麻酔、手術を不むむ治療は体に負担をかけない方法が取られ、治療後、出血、痛み、体調不良はありませんでした。一人ひとりの患者の体調に配慮した安心した治療が受けられます。
また、当院の治療を受けて以来、長年悩んだ歯肉の腫れもなく、快適な日々を送っています。一部義歯を装着しておりますが、食事や会話もスムーズにおこなわれております。
私は、歯周病の対策・予防について、これまで充分な知識がなく、病状が進行してしまい、悔やまれますが、これからは、残った歯を大切にし、健康的な生活を送りたいと考えています。
深田先生およびスタッフの皆様方には、深く感謝しております。
女性(63歳)
重度の歯周病だった私は、30歳後半には既に何本か抜歯されていました。何件かの歯科医院で治療していましたが、歯周病治療はお粗末なものでした。そのためどんどん悪化し、風邪をひいたり体調が悪かったりすると必ずと言って良いほど歯ぐきが傷み、腫れ、出血し、非常に辛い思いをしていました。そしてこのままどんどん自分の歯を失ってしまうのでは、という不安でいっぱいでした。
そんな時、友人からフカダデンタルクリニックを紹介され、ワラにもすがる思いで受診いたしました。深田先生から、まず私の歯ぐきの状態、今後の治療計画、内容、費用などの説明を受けました。そして衛生士さんから、治療の基本となるブラッシング指導を受け、いよいよ治療に入りました。これでやっと歯周病の辛さから解放されるという光が見えたのを覚えています。
私の場合は重度だったため、かなり治療も長期にわたり山あり谷ありでしたが、先生の対する絶対的な信頼がありましたし、なによりどんどん口内環境が改善されていくのが実感できたので、途中で諦めようと思ったことは一度もありませんでした。それでも治癒した時の感激はひとしおでした。
残された歯を大切にし、この状態を末永く維持するために、初診から20年経った現在でも年に数回は診察を受け、ルートプレーニングをしていただいております。
おかげさまで、何の不自由もなく食事を楽しむことができ、これからの人生も明るく送れそうな気がしています。
女性(74歳)
大変お世話になりありがとうございました。お陰様で食べ物が噛めるという大切な事を実感し、快適に過ごせる幸せを感じております。
以前、歯の治療は自宅近くのかかりつけ医がおりましたが、とある事情で通うことができなくなり、他の歯科医にかかりましたところ「歯周病は治りませんよ」と言われ、途方に暮れてしまいました。
ある日の新聞に、歯周病の再生医療について深田先生の記事が載っており、飛びつくように見入りました。当時私も60代後半でしたので、入れ歯は嫌だと思い、夢中で読み、お電話をして治療をお願いしましたところ、電話口に院長先生が出られ細かく症状を聞かれ、その熱心さにびっくり致しました。
歯は普段の痛みはなく、奥歯で物を噛むときに痛むだけでしたが、結果はかなり重症だったようです。歯周病と言う言葉は知っていましたが、それがいかに無知だったか、嫌というほど思い知らされました。
治療の予定表を渡され治療が始まりましたが、とても丁寧な治療で、出来るだけ自分の歯を残し再生をモットーにしていました。痛みも出たことがありません。治療は正しいブラッシング(何回も指導を受けました)や、歯石を取り除き歯の治療をし、再生治療をし、とても熱心に取り組んでいました。
早めの治療が必要なのですね。定期検診の大切なことや、1日5回の歯みがきの励行(プラークや歯石を作らないため)が、いかに大事なことかが分かっただけでも得る事の大きかったことと、人に会うと話題に上げています。
先生の研究熱心さには脱帽です。これからもよろしくお願い致します。
女性(48歳)
作文の苦手な私ですので、稚拙な文章ですがお許しください。
私が深田先生に治療をしていただいてから、もう14年になります。もともと、歯が弱くまた自分の歯に対する管理が行き届いていなかったので、子供が生まれてから、歯槽膿漏が急激に進行し通院していた歯科医院で「残りの歯のほとんどを抜歯します。あなたは40代で総入れ歯になる可能性がある。」と通告されました。40代で自分の歯が全部なくなるなんて......。自分の今までの不摂生を反省しましたが、もう遅いと感じていました。
そんな絶望の中、書店の医療コーナーで深田先生の『女性のための歯周病講座』という本を見つけ、すぐに深田先生に電話をしました。
深田先生は「一度、見せにいらっしゃい。」と言ってくださり、すぐにフカダデンタルクリニックにうかがいました。診察の結果、深田先生は「残すことのできる歯はたくさんあり、自分の努力次第ですよ。」と言ってくださいました。
診察をしていただき、ぜひ深田先生に治療していただきたいと思いましたが、神戸市東灘区から東京の四ツ谷までの通院は、普通のサラリーマンの家庭の妻に許されるのかと躊躇していましたが、母から「歯は健康の源。健康はお金に代わる物ではないよ。子どももみていてあげるから、東京で治療してきなさい。」と言ってもらい、また主人にも理解してもらい、フカダデンタルクリニックに治療して頂くこととなりました。
最初の診療から1年後、奇跡がおこりました。主人が東京に転勤になったのです。これで、心配せずに治療を受けられる。本当に嬉しかったです。子供が小さかったので、東京に親戚もありませんでしたし、「お子さん連れてきていいよ。」と深田先生に言っていただき、本当にありがたかったです。
治療を受けてからは、自分の意識がずいぶんと変わったように思います。ブラッシングの大切さから、手取り足取りのブラッシングの仕方、どうしてそのようにするかを本当に詳しく教えていただきました。毎回の根の治療は本当に細かい作業で、1時間あまりもかかり、こんなにしていただいているのだから、自分も努力しようと1日6回のブラッシングと食生活を変えるようにしました。
治療していただくうちに、自分の口臭が気にならなくなり、ブラッシングのときに血が出なくなり、すべての治療が終わる頃には、レントゲンで歯槽骨が再生したなんて......。本当に嬉しかったです。
一度治療して頂いた箇所に虫歯が出来てしまったりして、深田先生に治療していただく前の私になりそうでしたが、この文章を書かせていただいて、あの頃を思い出し、また新たな気持ちで摂生し努力していきたいと思います。
深田先生始め、スタッフの皆様にお世話になり、本当に感謝しております。今後もまたお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
NPOの立ち上げや出張診療など、本当にお忙しい日々をお過ごしと思いますが、何卒お身体をご自愛ください。
女性(57歳)
【1】治療を受ける前、困っていた事、不安、心配について
・ 歯が静かに抜け落ちた
・ 歯ぐきの腫れ、出血(下前歯は歯周炎症が短期的に繰り返されていました)
・ 口臭が増してきた
・ 歯のぐらつき(大好きなおせんべいが食べづらくなり、食べ終わると口の中全体、アゴまで重くなりました。)
・ 歯が全体的に緩んできた感じがして、特に上前歯が出っ歯になり隙間もできた。
・ 朝起きた時だけでなく、日中にも口が粘つく。
・ これらの状態では、入れ歯にするしかない(前にかかった歯科医の発言)と心配が大きくなってきた。
・ しかし、生活習慣が招く病気という認識もありここまで放置したことを、尋ねた歯科医に叱責(実際に体験しました。)されるのではないか、又、恥ずかしいという気持ちがあり、どこの歯科へ行けば良いのだろうか、ひたすら不安な日々が続いた。
※ どこの歯科へ、どこの先生が良いのだろうか、パソコンが当ときは使えず、情報量も少なかったので、本屋さんを巡り、深田先生の『女性のための歯周病講座』に出会いました。
「組織が悪化する秩序」その秩序を壊すような治療も必要、そして自分の自然治癒力を最大限に引き出すことに重点を置き、骨再生を図るという点、理論的な説明、実は難しいことはよくわからなかったのですが、他の本を読んだときには感じられなかった力強さ、人間全体をみている包容力を素直に感じました。
歯医者さんは怖い!を忘れる位「この先生だわ!」と思いがストンと腑に落ちたのを、14年前のことですがよく覚えています
【2】治療、ブラッシング指導を受けてみて
(初診)
・大まかな治療方針の説明
・ 前は炎症部のみレントゲンを見ての説明。「骨は半分位まで溶けているが、それほど動揺などの症状がでていないのは、自己流ながらブラッシングの効果と思われる。以後、適切なブラッシングを続けていけば健康状態も良さそうなので、骨再生にたどりつけるでしょう。今後は、ブラッシングが生活習慣ではなく治療になります」と。これまでの放置を叱られることもなく、歯科へ通院することを覚悟し、必死で始めまた自己流ブラッシングをそれなりに認めてくださり、「ブラッシングが治療」という、とても納得の表現で安心感が広がりました。
(2回目)
・ 初診時に撮ったレントゲンやスライド写真等々を使っての治療内容の説明。又、それらの資料をコピーし、持ち帰るなど今まで経験のないことでした。
※ 上記2回の通院で、自分の口腔内で何が起きていたのか、現在どうなっているのか、これからどう治療が進むのか、具体的な資料と共に丁寧な説明が行われ、大きな希望を持つことができました。
(ブラッシング指導)
・ 以前かかった歯科とは全く違うものでした。
・ 歯ブラシは先生が患者の為に作った物など、段階に応じて使い分けしていきます。
・ 治療スタートときは柔らかいK−0から、それまで市販の歯ブラシでゴシゴシする事に慣れていたのでK−0はフワフワと雲を掴むよう、症状が逆行するのではないかと不安になり、つい力が入ってしまいます。そのため、潰瘍面がこすれ腫れてしまうこともありました。そんな時、力をうまく抜く事を指導してくれました。
・ 歯周ポケットの深さ、動揺などの検査をしての適切な指導。
・ 治療は次々にルートプレーニング、暫間固定、根管治療と行われ、毎回ブラシの先が入っているか、磨きにくい所にもきちんとブラシが届いているか、1本1本に歯科衛生士さんの厳しいチェックが入りました.
・ ワイヤーが入るとその下に歯石がついたり、しっかり磨いているつもりでも失望することも多々あり...。そんな時もしっかりイメージトレーニングをして、精進することを教えてくださいました。
(治療が始まり)
・ 治療時間は、次々予約を入れてもらい進みました。わずか10日程で歯肉が少しずつ弾力を持ち始めたことがわかり、驚きました。
・ わずか1ヶ月目に大きな変化がありました。歯間の隙間が閉じた箇所があったからです。歯の移動がこんなに早く起きるんだなと、先が明るく感じられました。
・ 毎回、経過の説明を先生がしてくださるので安心できました。
【3】治療後の生活について
・ 夫婦でフカダデンタルクリニックに通い、14年が経ちました。私は60%溶かいの重症、夫はさらに酷い重症でした。でも、自分の歯を失わずに現在に至っています。ゆらゆらと動いていた歯も、今はしっかり歯茎から立ち上がっています。14年前の口腔状態とは天と地ほど違います.当時の辛さを思い出せない程、今は固いものも美味しく食べることができ、不安な気持ちが少しもありません。とはいえ、どこに行くにも歯ブラシは持参し、ブラッシングは怠りません。忙しさを言い訳に、ブラッシングを手抜きしてフカダデンタルクリニックに行くと「手抜きバレバレですね」と、先生にすぐ見破られてしまいます。
・ 自分の大切な歯を、重症の歯周病にしてしまうような横着な私でしたが、歯周病患者を救いたいという情熱と高度な知識、技術をお持ちの深田先生、スタッフの方々に支えられ、歯みがき習慣をしっかり身につける生活へと変化できたこと、何よりの自信に繋がりました。
女性(51歳)
重度の歯周病だった私はフカダデンタルクリニックで治療することで自分の歯を失うことなく治すことができました。
何年もかけて悪くなった病気を治すのにはそれ以上に時間がかかるものです。知人の歯科衛生士さんの紹介でフカダデンタルクリニックに掛かることになり六年目です。
私は死ぬまで自分の歯で生きていきたいという思いがあり、歯を抜かずに歯周病を治療してくださる先生を探しておりましたので深田先生の『女性のための歯周病講座』というご本を読んで「この先生ならきっと抜かずに治すことができる」と確信いたしました。
先生の治療は正しいブラッシング指導から始まり食生活の見直しなどをあわせて行い適切な時期にルートプレーニングで歯石を除去します。土地をきれいに耕し種をまき、草とりや添え木をして芽の出るのを待ち大地にしっかり根付くことのできる花を咲かせるといったものです。
その間私は、1日5回のていねいに正しいブラッシングと生活習慣の改善に一生懸命、力を注ぎました。治癒までの道のりは山あり谷ありですが、あきらめず絶対に治すという強い意志を持ってのぞみました。
医療観の同じ医師を信頼し協力しながら根気よく取り組んだ結果、私にも小さくてしっかりとした花が咲きました、それは骨の再生です。
骨を再生することで歯を一本も失うことなく歯周病を治したことにより、人間には自然治癒力があることを身をもって体験し、これからの人生がより実り多く幸せになっていくことを楽しみに過ごしております。そして深田先生やスタッフの皆さんをはじめ、力になり陰で支えてくれた家族やまわりの人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。
深田先生にルートプレーニングをしていただいてからは、一度も腫れたりすることもなく順調に治療が進みました。
「本物の医師に出会えて、本当によかったです」
これからも自分らしく年相応の輝きを大切にできるよう、先生にお口の健康はみていただきたいと思っております。
女性(52歳)
今から8年ほど前のことです。抜けてしまうのではないかと思うほど奥歯が動揺し、最初に受診した歯科医院では抜歯をしてインプラントにするしか治療法がないと畳み掛けるように言われました。しかし、同じ職場の2人がインプラントをした後で調子が悪くなり、外すのを目の当たりにしていたのでその言葉には懐疑的でした。
ちょうどそのとき、健康情報誌で深田先生の治療法を目にしましたが、こちらは本当に再生するのかという別の意味での疑問がありました。どちらも安くはない治療費を要しますが、歯を取り去るためなのか、残すためなのかを考えると自ずと結論は見えてくるように思います。
何より深田先生による丁寧な説明と患者に考える時間を与えてくださるところが信頼に結びつきました。
最初にていねいなブラッシング指導を受けました。先生のお力を借りて、患者自身が治すという意志を持たなければ結果が出ないと実感するのがこのときです。テレビなどで超音波やレーザーを用いて歯周病菌を短時間で死滅させる治療が紹介されていますが、ブラッシングを継続して行うことの重要性に触れているものは極めて少ないように思います。
ある程度炎症が治まってから行うルートプレーニングは、歯ぐきの底の方にある悪いものを先生の手で取り去るというもので、痛くないとは言えませんが歯根膜再生のために避けて通れない道です。
先生から治療に要する期間を聞かされたときは長いと感じましたが、その先の人生を考えるとほんの一時です。安くはない治療費を払ったのだからと人任せにしがちですが、歯周病治およびその後の維持は患者自身のブラッシングの継続、定期的なチェックあってこそ成し得るものです。
喉元過ぎればなんとやら、ブラッシングを疎かにして状態が後戻りするという経験もしました。今ではグラグラしていた頃を忘れてしまうほどにないますが、歯周病治療と維持に王道はないようです。ブラッシングの手抜き、疲労が重なった時とき、」など歯ぐきの些細な違和感が分かるようにもなりました。個人的に感じたのですが、口腔内の状態が良くないと精神面が不安定になるようです。
歯周病が心臓や脳などの血管系の疾患に悪影響を及ぼすと言われています。また、自分の歯で噛むことが認知症の予防になるという発表もあります。一本でも多く自分の歯を残し、口腔内を清潔に保つことが質の高いシニアライフに繋がるのではないでしょうか。
2013年11月13日
FMS(フカダメタルスプリント)について
当院ではプレミアム義歯(特別義歯)をFMS(FMSはFukada Metal Splintの略称)と名付けています。ここで使用されているSplint(スプリント)は通常、固定装置という意味で使われています。
咀しゃく機能の回復に根ざす
歯周病患者さんが当院に来られるとき、すでに何本か歯を失っているのが実状です。そういう患者さんには歯周病そのものを治癒させるだけでなく、咀しゃく機能を回復するサポートをすることも私たちの職務です。患者さんと接していると、「厚切りのステーキを普通に食べられるようになりたい」、「おせんべいを食べたい」 と思う気持ちが痛いほど伝わります。しかし、部分入れ歯を入れてしまうという発想は早計です。一般的に、部分入れ歯を入れてしまうと、かえってバネをかけた歯の歯周病が悪化して早期に歯が抜けてしまう通説があります。
部分入れ歯の欠点を改善
FMSはこうした部分入れ歯の欠点を大幅に改善して考案されたものです。特に、残っている大事な歯を保護する機能を具備することは、プレミアムであることの大切な要素となっています。このような工夫により、歯が抜けた歯周病患者さんにFMSを装着しても、長期間に渡り、周囲の歯を痛めることなく安定して使用できるのです。もちろん、歯の抜けた原因が歯周病ではない方にもバッチリであることは言うまでもありません。
15年以上の長期安定の条件
インプラントの代替療法としての長期安定をご提案
当院では、FMSの長期安定の目安をおおよそ15年以上に設定しています。インプラントの代替療法としてFMSを位置づけているからにはこのぐらいのハードルは必要です。しかし、15年以上も入れ歯が長持ちするには、いろいろな条件が伴わなければなりません。
それにはコウ歯(バネをかける歯)の健康度がカギを握ります。現実には、入れ歯の装着を必要とする患者さんのほぼ100%が、程度の差はあっても、すでに歯周病になっています。
長持ちする入れ歯にするには
(1)コウ歯の歯周病の「骨再生」
当院ではコウ歯の歯周病が「骨が再生する」ほど病状が改善することを目指します。幸いにも、当院に来院する患者さんは、大多数が歯周病を主訴(主な来院の動機)としていますので、患者さん自身も歯周病改善の自己努力を惜しみません。ちなみに、すでに歯周病で歯を抜かれている患者さんには、FMSの理論を応用した仮の入れ歯を装着して、治療を進めていきます。
(2)コウ歯の歯根の先の病変治癒
コウ歯の歯根の先に病変があれば、精度の良い根管治療をして病変を治癒させます。根管治療には、RET深田法を適用いたします。
(3)入れ歯からコウ歯に伝わるストレス軽減
入れ歯からコウ歯に伝わるストレスが歯周病を悪化させる不正な力にならないようにすることはもちろん、入れ歯から伝わる力がコウ歯を保護する役目を果たすよう設計しています。
これさえ守れば、美味しい食生活が待っています
以上のようにFMSが長持ちする理由は、まずコウ歯の病気を治すことに重点をおいている点です。そして、入れ歯の設計が精密であることです。また、患者さんの積極的な治療への参加が必要であることは欠かすことができません。先ほどお伝えしたように、重度の歯周病患者さんで、すでに歯が抜けている方から「ステーキやエビの天ぷら、トンカツが食べたい」という言葉をよく聞きます。その希望を達成するためにも、一緒に頑張りましょう。
【特徴1】
【1】
入れ歯と言うと、入れ歯そのものを単独に考えてしまいがちです。しかし、FMSの場合、コウ歯(バネをかける歯)と入れ歯は見かけ上は別々ですが、あたかも一対のようなものになっています。まさしく、"一身異体"の関係ということになります。そのため、コウ歯と入れ歯がコミュニケーションを取り合えるよう、コウ歯には入れ歯からの物理的信号を伝えるための仕掛けがしてあります。
具体的には、コウ歯にはそのための修復物(被せもの)が必ず装着され、それには入れ歯のバネが収まる精密な細工「ブレーシングアーム(またはアームレスト)」の加工がなされています。この精密なバネにはコウ歯の病状、位置、種類などによって数十種類の設計パターンがありますので、さまざまな症例にも対応可能です。
【2】
人工歯や歯肉のところは良質のプラスティックを使用しておりますが、ほかの大部分は金属、当医院ではチタン材を採用しています。バネには金合金を用いています。
【3】
FMSが首尾よく患者さんの口に馴染んでいるかは、定期的にコウ歯のレントゲン写真を撮影し、歯根膜の健康度を診断します。このように診断することで、入れ歯の心地良い使用感を維持していきます。
【特徴2】
FMSがプレミアム義歯と言われる理由は、残っている歯の病状を徹底的に改善してから装着することに由来します。また、装置の仕組みでは、FMSという入れ歯は被せものと一対であることが挙げられます。長い期間、快適にご使用いただくためには、患者さん自身のセルフケアも欠かすことができません。
歯冠修復物と入れ歯は、異なる技工所の二人の優秀な技工士さんが製作しております。この二人の秀逸な技能を融合させるのが歯科医としての力量が試されるところです。イチゴの種やゴマ粒が入れ歯と歯肉の間に入り込んでしまうようでは、その入れ歯は当院の基準からは外れ、不良品となります。このような入れ歯を入れていると、間もなくコウ歯(バネをかける歯)がグラグラになって抜けます。歯周病で歯が抜けている方は入れ歯を入れても、やや固めの麺類を噛み切るのが苦手なのですが、当院の患者さんは天ぷらやおそば、スパゲッティを前歯で噛み切って食べることができました。「こんなふうに天ぷらやおそばを食べるのはもう無理だと思っていました。夢みたいです」との言葉をいただけたことが誇りです。
【構造】入れ歯のバネとかぶせもの(歯冠修復物)
術前(上顎) |
術後(下顎) |
上記の写真を見比べていただくと分かるように、入れ歯のバネがしっかりと細工(溝)にはまっていることが分かります。このようにバネが溝にしっかりとはまることで、着け心地良く使用することができます。
医院理念:「知・情・意」~人間が持つ3つの心の動き~
「知」とは
学術性、科学性、知識、知恵などに相当する領域を意味します。歯科医療における「知」とは、歯科知識、研究、研鑽、技術などにあたります。知識は正しい治療を導き、研究や技術はその正しい治療を達成させるのに不可欠なものです。
日々、進化する歯科技術。もちろん、最新の医療機器も大切ですが、最後に患者さんを完治へ導くのは歯科医自身の手による技術。間違っても、治療技術が自己目的化してはなりません。常に全ての知識、技術は患者さんのためにあることを忘れず、私たちは日々の研鑽を繰り返し、正しい知識と技術をもって、患者さんと共に歩んでいきます。
「情」とは
絆、情愛、感情などに相当する領域を意味します。歯科医療における「情」とは、患者さんとの間に育まれる信頼関係や絆などに当たります。当院に来院される患者さんの多くは、歯周病治療や根管治療の難症例を患う方が多く、最後の駆け込み寺として訪れます。今までのうまくいかなかった治療の経験から、治療に対し猜疑心を持っている方が多いのも特徴のひとつです。
そのような患者さんを完治させるには、歯科医一人だけでは決してできません。たとえ、最高の技術と知識を持っていたとしても無理だと断言できます。ここで大切なのは、患者さんと共に完治へ続く道を歩んでいこうとする心情なのです。治療は1~2年におよび、とても長い期間となります。その期間を一緒に乗り越えていくためにも、確かな信頼関係を築き、共に回復へ向かう努力が不可欠なのです。そのような関係性から導かれた「完治」は、絆となってより深いつながりへと昇華します。うれしいことに、当院には、そのような絆でつながっている患者さんが全国各地におります。そのような方々との絆はもちろん、新たな患者さんとの間にも、絆を育んでいけたらと思います。
「意」とは
意識、決意、信念などに相当する領域を意味します。歯科医療における「意」とは、どんな難症例に対しても決してあきらめない断固たる意志が、それに当たります。例えば、目の前にいる患者さんが難症例の方だとしたら、自分では手が負えないと言って、その方への治療を施すことなく、見放してしまうのは正しい歯科医の在り方なのでしょうか。だとしたら、なんのための歯科知識や研究、技術なのでしょうか。もし、そうなのだとしたら、それはすごく悲しいことです。我々は、難症例だからといって決してあきらめず、己の持つ知識と技術を総動員し、患者さんとともに完治を目指します。難症例だからといって、歯科医に匙を投げられた患者さんが当院を頼ってくれたのであれば、最後の最後まで決してあきらめることなく治療をさせていただきます。そして、完治後には共に喜びを分かちあいましょう。
「知」「情」「意」、これが理念です
「知」「情」「意」、どれひとつ欠けることなく、治療に取り組む。これが当院の理念です。この理念のもと、重度の歯周病や根管治療の難症例で悩み苦しむ患者さんを、一人でも多く快方に向かって共に歩んでいけたらと考えております。
はじめに人ありき、医療であれば患者ありき
歯科医のために患者さんがいるのではありません。患者さんのために歯科医が存在する。とても当たり前のことですが、この姿勢を当院は決して忘れないことを誓います。そのようなことを強く意識する姿勢が、患者さんとの信頼関係を育んでいく上で常に意識しなければならない大切なことなのです。
何のための歯科技術か?何のための医療機器か?常に自らに問いかけ、決しておごることなく患者さんと向き合っていきたいと思います。
当院の治療方針とは
フカダデンタルクリニックは「治癒」という言葉にこだわります
虫歯が進行すると、根の先に膿(うみ)の袋ができて骨が無くなります。また、歯周病が進行すると、歯の周りの骨が溶けます。これらの2つは、骨の吸収を伴う病気です。当院はそれらに対して、より効果的な治療をして、歯の病気が治る=「治癒」にこだわっているクリニックです。また、歯周病においても「骨の再生」がなければ「治癒」したと認めません。
1.疾病の悪化抑止と病状の改善
2.口腔機能の回復
3.組織の再生
4.患者さんの精神安定
この4点をもって、「骨の再生」を伴う「治癒」を目指します。
望ましい歯科医療を受けるために
多くの患者さんが、ひょっとすると抜かずにすんだかもしれない歯を抜かれてしまっています。これは正しい知識や技術を有しない歯科医に否があります。しかしながら、患者さんに望ましい歯周病治療や根管治療において、知識が多少なりともあったら、その事態を防げたかもしれません。一度抜けてしまった歯は二度と戻ってきません。大切な自分の歯のことだから、失う危険を回避するために、正しい治療について知っていただきたいのです。知らないばっかりに味わってしまう悲しみは、本当にやりきれません。
患者さんが歯科医を育ててください
医療は、医者任せの医療であってはいけません。昔から「国民のレベル以上の政府はできない」とか、「良い商品は良い消費者がつくる」と言われております。本当に良い歯科医療を望むのであれば、患者さん自身が正しい知識を持ち、望ましい歯科医を育ててください。患者さんの姿勢が歯科医療を「歯をいつくしむ医療」として発展させていくのです。はじめは自分の症状を自主的に調べてみたり、レントゲン写真の見方を覚えてみたりなど、簡単なことでいいのです。その一歩が、やがて大きな一歩となるのです。
「脱インプラント」への取り組み
インプラントの実状
インプラント手術を行っても、その周囲は歯周病になります。どんなにうまくインプラントを植立しても、15〜20年経つと歯槽骨は必ず痩せてきます。
歯が抜けると、歯根膜が失われます。歯槽骨の"生産工場の一部"である歯根膜がなくなるので当然なことなのです。
歯槽骨が痩せると、インプラントのプラズマ加工部は露出します。インプラントの下部構造(骨に入る部分)はらせん状に溝が掘られ、さらに表面がプラズマ加工され、小さなツブツブがあります。このプラズマ加工は骨に癒着しやすいのですが、一旦、骨から顔を出してプラーク(ばい菌のかたまり)に触れると歯周病になります。
こうなると、天然の歯と違ってインプラント歯周病(炎)は治りません。あとは進行の一途をたどります。なぜなら、歯根膜がないのでインプラントは'死んだもの'だからです。
最近、歯周病学会の発表にインプラント性歯周炎(インプラントの歯周病)が多くなってきたと言われています。また、インプラントメーカーの研修会案内にも「インプラント性歯周炎の対策」などのタイトルが目立ちます。問題は深刻化し、看過できない状況にあるのが現状です。
ビスホスホネート系薬剤使用患者と外科治療のリスク
ビスホスホネート系薬剤は骨粗しょう症において処方されています。このビスホスホネート系薬剤服用患者さんにとっての具体的なハイリスク歯科治療が下記になります。
1. インプラント手術
2.外科的歯周病治療(いわゆる歯槽骨再生手術を伴うフラップオペレーション)
3.抜歯(歯槽骨に過度の刺激を与えるケース)
4.その他、骨が露出する手術
現在、日本人の中高年女性の40%以上が骨粗しょう症だと言われています。さらに、過度なダイエットを実践した女性は将来、骨粗しょう症の発症率が4倍に跳ね上がるという研究データもあります。
なぜなら、骨粗鬆しょう症の発症は女性ホルモンの分泌と密接な関係があるため、若い女性の過激なダイエットは将来女性ホルモンの分泌異常を招き、結果的に骨粗しょう症の発症を引き起こす危険を含んでいます。
そのことを加味すると、潜在的骨粗しょう症患者も増え続けていることは明らかです。したがって、これからもずっと、ビスホスホネート系薬剤は日本人の中高年女性にポピュラーに処方されうる薬剤ということになりますので注意が必要なのです。
骨を再生し、自然な歯を残す
重症歯周病歯にはFメソッド、重症虫歯にはRET深田法を採用し、患者さん自身の自然な歯を残すという著しい効果を上げています。
当院では、この大きなふたつの治療法によって、歯槽骨を再生し、「脱インプラント」を追求していきます。
2013年11月12日
歯はこうして蘇る
初版発行:2013年11月
価格:1,944円(税込)
歯根膜がなければ、歯の外見が完全でも、その歯が生きていることにはなりません。それは"歯のミイラ"にしか過ぎません。
歯根(歯の根)が健康な軟らかい歯根膜という組織で被われ、その外側には硬い歯槽骨でガードされていて始めて、生きた健康な歯と言えます。
本書の中で"歯のミイラ"の外見的再生を語ろうというわけではありません。疲弊・破壊された歯槽骨を蘇らせる歯根膜の機能や歯槽骨の復興ぶりを症例写真とともにお話していきます。
(まえがきより一部抜粋)
抜かずに治せる根管治療 復刻版
初版発行:2015年
重度のむし歯になってしまったが、なんとかその歯を残したいと願っている患者さんはもちろんのこと、正しい歯科医療を模索している若き歯科医の皆さんにも是非ご一読をおすすめします。
脱インプラント、歯を助けるなら、重度虫歯にRET深田法、重度歯周病にF-METHOD。これで決まり。
岡山市開業 牧 憲久
「抜かずに治せる根管治療」は「F-P法」など新たな希望の灯を携えて蘇った。本書からは、'病める歯との対話ができる'深田先生の熱い思いが伝わってくるはずである。一人でも多くの患者さんの歯が、抜歯を免れ、文字通り「抜かずに治る」ことを強く願っている。
大阪市開業 澤田 龍志
(推薦文より抜粋)
女性のための歯周病講座
出版元:白鳳社
発売元:クリエィティブ・デンタル・リサーチ
初版発行:1993年
価格:2,210円(税込)
※一般向け
抜かずに治せる根管治療
出版社:白鳳社
初版発行:1983年
※絶版
外傷歯の処置と水酸化カルシウム療法
出版社:H.DR.出版部
発売元:クリエィティブ・デンタル・リサーチ
初版発行:1987年
価格:6,300円(税込)
※歯科医向け専門書
RET症例集
出版元:白鳳社
発売元:クリエィティブ・デンタル・リサーチ
初版発行:1989年
価格:8,400円(税込)
※歯科医向け専門書
メディア掲載
院長・深田邦雄による論文および学会発表
こちらには治療のテーマである「骨再生」へとつながった院長の論文および学会発表をまとめております。
学会発表
1) A・A・E(米国歯内療法学会)
(1)ON THE DEVELOPMENT OF A THERAPEUTICAL SYSTEM AND CANAL MODEL FOR CANAL PREPARATION, ETC., BASED ON THE RHEOLOGICAL ANALYSIS OF WARMGUTTAPERCHA.1981.
2)歯科医学教育学会
(1) 気づきの実習(共同研究)。 1988.
(2)歯内療法時における、術者の器具操作イメ-ジと臨床の実態との隔たりについて(共同研究)。 1988.
(3)禅の教育法に学ぶ-I-(共同研究)。 1989.
(4)禅の教育法に学ぶ-II-(共同研究)。 1989.
(5)感性教育(共同研究)。 1989.
(6)透明歯髄腔模型の効果的な活用法とイメージトレーニング (共同研究)。1989.
3)生体材料学会
(1)ウオーム・ガッタパーチャ・テクニックのレオロジー的間題点の検討-
根管のテーパーおよび根充剤が根管封鎖に与える影響 1981.
4)日本歯周病学会〈12件-平成17年10月現在)
(1)自発的骨再生療法OBETの骨再生メカニズム(1)2001(秋季大会)
(2)自発的骨再生療法OBETの骨再生メカニズムについて(2)2001(秋季大会)
(3)自発的骨再生療法OBETによる歯牙挺出法の考え方 2001(秋季大会)
(4)自発的骨再生療法OBETの骨再生メカニズムについて(3)2001(秋季大会)
(5)自発的骨再生療法OBETの骨再生例に見られる特異性について 2002(秋季大会)
(6)自発的骨再生療法OBETの臨床的応用例 2002(秋季大会)
(7)エプーリスを疑わしめた巨大炎症性肉芽を消失させた非外科的療法 OBETについて 2003(秋季大会)
(8)一般的SRPの手法が非外科的骨再生を妨げている要因について 2004(秋季大会)
(9)非外科的骨再生療法OBETにて早期に骨再生が認められた症例2例について 2004(秋季大会)
(10)非外科的骨再生療法F-METHODにおいて採用されている第二大臼歯の歯冠形態修正の論拠について 2005(春季大会)
(11) PMTC時に研磨剤を採用した場合の問題点について 2005(春季大会)
(12) 20年経過した非外科的骨再生療法F-METHODの1症例について 2005(春季大会)
論文
論文(翻訳を含む)
◎歯内療法 関連論文
(1)ヴァーティカル・コンデンセーション・テクニックについて -A君ヘの返信の手紙にかえて-
歯界展望、 51 (6):1299~1311、1978.
(2)ヴァーティカル・コンデンセーション・テクニックについて 歯内療法学、クインテッセンス、169~185,1979.
(3) V. C. T. について-その勘所と実際- 四谷歯報、(2):4 ~18、1980.
(4)ウォーム・ガヅタパーチャ・テクニック用 透明歯髄腔模型について -続A君ヘの返信の手紙にかえて-
歯界展望、58(5):94~954, 1981.
(5)ウオーム・ガッタパーチャ・テクニックのレオロジー的問題点 の検討
-根管のテーパーおよび根充剤が根管封鎖に与える影響- 生体材料学会誌、147~150、 1981.
(6)アペキソジエネシス -外傷を受けた根未完成歯の歯内処置-(監訳)
日本歯科評論、 (527):189~196、 1986.
(7)正しい脱離歯の治療1 (監訳) 日本歯科評論、(531):183~ 191、1987.
(8)正しい脱離歯の治療2 (監訳) 日本歯科評論、(532):187~194、
(9)現代歯内療法の錯覚 上 -続・続A君への返信の手紙にかえて-歯界展望、 74(3):663~676, 1989.
(10)現代歯内療法の錯覚 下 -続・続A君への返信の手紙にかえて- 歯界展望、 74(4):899~910, 1989.
(11)歯内療法の決め手 -歯内療法の錯覚。 日本歯科評論、(579)口絵 1991
(12)歯内療法の決め手 -ウオーム・ガヅタパーチャテクニックの盲点 日本歯科評論、(580)口絵 1991
(13)歯内療法の決め手 -レオジカル・エンドドンティッ クス・セラピー 日本歯科評論(581)口絵 1991
(14)独言/今後の歯内療法と私のウォーム・ガッタパーチャ・テクニック
1. 生きた歯内療法の診断技術ー。クインテッセンス、 15(1):71~75、1996.
(15)独言/今後の歯内療法と私のウォーム・ガッタパーチャ・テクニック
2. 歯髄腔の実像と歯内療法ー。クインテッセンス、15(2)45~51、1996
(16)独言/今後の歯内療法と私のウォーム・ガッタパーチャテクニック
3. 歯内療法の難症例ー。クインテッセンス、15(3)63~70、1996
◎歯科全般に及ぶ論文
(1)骨と電気刺激 -第4回BRAGS国際会議に参加して思う- 歯界展望、 66(1):151~158、 1985.
(2)噛んで心も体も軽やかに コンパ21、 (311):20~22、 1985.
(3)ホロン(解説) 歯界展望、 67(1):224、1986.
(4)歯科学の転換と歯科医療の多元的価値の創造 月刊デンタルエグゼクティブ、3(7)、89~104、1986.
(5)歯科は未踏の科学-Endoとperio- 月刊デンタルエグゼクティブ 3(8)、 105~112、1986.
(6)新時代の病態観を求めて-歯牙ロ腔系病変とホロン ライフサイエンス、 12(6):60~65, 1985.
(7)新時代の医療観へ誘う-1.歯科学の転換- 日本歯科評論、 (558):229~231、1989,
(8)新時代の医療観へ誘う-2.部分と全体- 日本歯科評論、(559):227~229、 1989.
(9)新時代の医療観ヘ誘う-3.病気と健康- 日本歯科評論、 (560):237~239, 1989.
(10)新時代の医療観へ誘う-4.治癒と心身相関- 日本歯科評論、 (561):231~233、1989.
(11)新時代の医療観へ誘う-5(完)、全人的歯科医療への道- 日本歯科評論、 (562):225~227, 1989.
(12)歯科医療の光と影-1.歯科医の意識と患者の意識- ライフサイエンス、 19(10):54~57、 1992.
(13)歯科医療の光と影-2.根管治療の再々認識- ライフサイエンス、19(11):56~59、1992.
(14)歯科医療の光と影-3.歯科治療の医療過誤- ライフサイエンス、 19(12):60~63、1992.
(15)歯科医療の光と影-4.歯周病-ライフサイエンス、 20(1):40~43 1993.
(16)歯科医療の光と影-5歯周病と歯ブラシ治療- ライフサイエンス、20(2):36~39、 1993.
(17)歯科医療の光と影-6.顎関節症-ライフサイエンス、 20(3): 44~49,1993.
◎歯周病関連論文
(1)生活世界の歯科医療-いわゆる"科学的なるもの"と歯科医療(1)-
日本歯科評論、(666):113~117, April 1998
(2)生活世界の歯科医療-いわゆる"科学的なるもの"と歯科医療(2)-
日本歯科評論、(667):117~122、May 1998
(3)生活世界の歯科医療-いわゆる"科学的なるもの"と歯科医療(3)-
日本歯科評論、(668):139~143、July 1998
(4)生活世界の歯科医療-いわゆる"科学的なるもの"と歯科医療(4)-
日本歯科評論 (669):129~133.July 1998.
(5)生活世界の歯科医療 いわゆる"科学的なるもの"と歯科医療(5)-
日本歯科評論 (671):121~127.September 1998.
(6)生活世界の歯科医療いわゆる"科学的なるもの"と歯科医療(6)-
日本歯科評論 (672):105~110.October 1998.
(7)生活世界の歯科医療-変化と適応(1)日本歯科評論 (673):135~143. November 1998.
(8)生活世界の歯科医療-変化と適応(2)日本歯科評論 (675): 97~101. January 1999.
(9)生活世界の歯科医療-変化と適応(3)日本歯科評論 (676): 133~138. February 1999.
(10)生活世界の歯科医療-変化と適応(4)日本歯科評論 (677):123~128. March 1999.
(11)生活世界の歯科医療-変化と適応(5)日本歯科評論 (680):105~110. June 1999.
(12)生活世界の歯科医療-自発的骨再生療法(1)日本歯科評論 (682):107~113.August 1999.
(13)生活世界の歯科医療-自発的骨再生療法(2)日本歯科評論 (684):145~151. October 1999.
(14)生活世界の歯科医療-自発的骨再生療法(3)日本歯科評論 (686):141~147.December 1999.
(15)生活世界の歯科医療-自発的骨再生療法(4)日本歯科評論 (688):169~174.February 2000.
(16)生活世界の歯科医療-自発的骨再生療法(5)日本歯科評論 (690):185~191.April 2000.
(17)生活世界の歯科医療-自発的骨再生療法(6・完)日本歯科評論 (693):167~176.July 2000.
(18)ドクター、教えて すこやか、メッセージ(レックス・ラボ)Spring2004NO.9春号
◎その他
(1) 「第2の意見」の効用 デンタルオフィス、1(3):79~80、1981
(2)母と子の対話 四谷歯報、 (14):43~45、 1983.
(3)異業・異能の人々との交わりから 歯科技工、 12(5):569~573、 1984.
(4)日本の歯科医療を成熟社会に適合させるには 日本歯科評論、 (501):16~17、 1984.
(5)歯科医の社会性 デンタルダイヤモンド、(12):118、 1984.
(6) 病いを考える-マコモ療法が問いかけるもの- ライフサエンス14(10):58~63、 1987.
(7)ヒューマンコミュニケーションと全人的歯科医療 NOVA(松 風) 1990.
(8)病気のもう一つの考え方 ラルゴ、(1):91~93, 1991.
(9)身体の気づきと治癒 ラルゴ、 (2):91~93, 1991.
(10)治癒とイメージ ラルゴ、 (3):91~93, 1991.
(11)女性のシワ。 (1) ラルゴ、 (4):102~104, 1991.
(12)女性のシワ。 (2) ラルゴ、 (5):102~104, 1991.
(13)アクセサリーと歯周病。 ラルゴ、 (6):102~104, 1991.
(14)歯肉とロ紅。 ラルゴ、(7):100~102, 1991.
(15)歯肉の色。 ラルゴ、 (8):95~97, 1991.
自由診療のご案内
当院は健康保険診療を取り扱わない、完全自由診療の歯科医院となります。健康保険医療機関の場合、保険証を提示することで治療費の3割を負担すれば、治療を受けることができますが、当院では自由診療を行っているため、当院が定めた価格を負担していただくこととなりますのでご了承ください。初診時にかかるおよその費用はこちらをご覧ください。
諸外国と当院の治療費用比較
歯科先進国と呼ばれる諸外国の治療費用と日本の保険治療はどれほど隔たりがあるかというと、平均して1/10、保険診療がまったく適応されないアメリカの約1/20というのが実状です。当院は自由診療という形をとっておりますが、先進国の保険診療かつ専門医が治療を行った場合と同様の料金を設定しております。
保健医療の限界
「より良き治療」の弊害は、健康保険制度という事実
重度の歯周病や虫歯の「より良き治療」に対して、日本における保険の評価はきわめて低く、諸外国の医療費と比較にならないほどです。現行の保険制度下では同じ材料を使えば結果の質を問われません。治っても、治らなくても、評価は同じなのです。良医の技術が直接収入に結びつかないのが現状です。このような傾向から、時間を要する保険治療の場合、品のない言い方をすれば、「儲からないから、抜いてしまえ」という現実が、残念ながら歯科業界にはあります。しかし、これは本来、患者さんの味方でなければならない歯科医にとって、とても不誠実なことです。
脱インプラント
自然な歯を残すことが目的です
そのような保険制度下にあり、通常の治療に対する評価が低く、経済的な理由で、やむなくインプラントを採用している歯科医も多いと聞きます。しかし、当院では自然な歯を残すことを第一としているため、インプラント手術を行っておりません。自然な歯は一度抜いてしまうと元に戻すことができないことはもちろんですが、咬合力の質など自然な歯でなくてはならない理由が多々あります。自然な歯を残すための、歯周病治療「Fメソッド」や根管治療「RET深田法」を推進しております。
自然な歯を残す価値
歯を生かす意義について
自然な歯を残すことがどうして重要なのでしょうか。「歯がないと咀しゃくが十分にできず、食べ物を丸呑みしてしまい、消化に悪い。だから、歯を大事にしないさい」と昔から口を酸っぱくして言われています。しかし、果たしてそれだけでしょうか?咀しゃくにはもっと、それ以外にも大きな意味があると当院では考えます。
自然な歯でなくてはならない理由
自然な歯ではなく、入れ歯でもいいんじゃないか。確かに入れ歯は咀しゃく機能を向上させます。しかし、一般的に入れ歯になった場合の咀しゃく率や咬合力は、自然な歯と比べて約30%まで落ち込みます。当院のプレミアム義歯FMSは、そのようなことはございません。自分の自然な歯であればそのようなことはありません。歯を残すということは、咬合の観点からも、その重要性がクローズアップされます。
また、健康な歯根(歯の根)の周囲は歯根膜という組織で覆われています。この歯根膜はクッションの役割を果たすだけでなく、良感度のセンサーの役割も果たします。
歯根膜のセンサーにある神経は、脳神経の中でも最も太い三叉(さんさ)神経につながっています。噛むことによる歯根膜への刺激は脳の中枢に送られ、脳の中の「運動」や「感覚」をつかさどる部分や「記憶」や「思考」、そして「意欲」に関係する部分まで活性化させることが最近の研究でわかってきました。
当院が自由診療を採用する理由
このような健康保険制度の問題のなか、確実な歯周病治療や根管治療を行うに当たり、骨を再生し、自然な歯を残すために長い期間を要するという理由から、当院では自由診療のみを行っております。
完全予約制のご案内
患者さんの待ち時間をなるべく少なく、かつ治療計画書を基にした質の高い総合歯科医療を皆さんにご提供するために、完全予約制を採用しております。受診ご希望の方は、必ずお電話にて事前にご連絡ください。事前のご連絡なく来院された場合、当日の診療は対応できない場合がありますので、ご了承ください。痛みなどの急性症状がある方は、なるべくその日のうちのご予約にご対応させていただきます。急性症状のない方は、通常のご予約をお取りいたします。
お電話の際、次の順序でご予約を承ります。
1.保険診療ではなく自由診療のみで、治療を行っていることのご確認をさせていただきます。
2.初診応急費用や初診相談費用など、初診来院時にご負担いただく費用について、
ご案内させていただきます。
3.ご氏名、ご住所、電話番号をご確認させていただきます。
4.診察前に、FAXまたはメールにて、現在お困りの口腔内の症状やご相談内容について、
お伺いさせていただきます。
5.院長または副院長よりお電話にてご連絡させていただきます。
お電話の際、上記のやり取りに10分~15分程度かかります。
何卒ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
セミナーに参加された方の声1
1.医院の所在地(都道府県名)
山口県宇部市
2.開業されていますか?
勤務医
3.年齢
30歳
4.どのような理由からセミナーを受けようと思いましたか?
30年近く前、父が受講し、大変勉強になったと言っており、ぜひ自分も受講しようと思った。
5.最初の実習は成功しましたか?自己評価をお願いします
根管形成が全くうまくいかず根充も不十分であった。30点/100点位
6.講義でもっとも印象に残ったことはなんでしょうか?
今まで聞いた事の無い根充の方法が勉強になった。
7.二日間にわたり受講した感想をお書きください。
セミナー自体を受講したことがなく2日間みっちり勉強できた。現在は口腔外科を主とした仕事をしているが、将来的には一般診療へ変わるのでとても良い経験になった。
セミナーに参加された方の声2
1.医院の所在地(都道府県名)
神奈川県
2.開業されていますか?
していない
3.年齢
30歳
4.どのような理由からセミナーを受けようと思いましたか?
人に勧められて。数はそれなりにこなしてきて自己の再認識のため。
5.最初の実習は成功しましたか?自己評価をお願いします
余りうまくいかなかった(天然歯と人工歯の違い)。
6.講義でもっとも印象に残ったことはなんでしょうか?
自分のいままでやってきた方法との違い。
7.二日間にわたり受講した感想をお書きください。
アドバンスの方にかなり興味がわきました。
セミナーに参加された方の声3
1.医院の所在地(都道府県名)
東京都
2.開業されていますか?
開業医です。
3.年齢
52歳
4.どのような理由からセミナーを受けようと思いましたか?
歯内療法の成功の為です。
5.最初の実習は成功しましたか?自己評価をお願いします
まだまだ努力をしなければならないと思いました。
6.講義でもっとも印象に残ったことはなんでしょうか?
歯科医師である自分の「心の根管治療」。
7.二日間にわたり受講した感想をお書きください。
改めて常に謙虚な気持ちで診療にあたらなくてはならない事を自覚しました。人間の治癒力の素晴らしさ、自分の医療行為でそれを十分に引き出せるようにしなくてはと言う事。また、それを阻害してはならない事を自覚しました。
重度の歯周病でも障害を取り除けば驚くほど回復する事。それには歯周療法の確かな技術が不可欠である事に気づかされました。有難うございます。
セミナーに参加された方の声4
1.医院の所在地(都道府県名)
神奈川県海老名市
2.開業されていますか?
はい(正しくは医療法人です。法人の一員と考えています)。
3.年齢
49歳
4.どのような理由からセミナーを受けようと思いましたか?
知人の先生に紹介されました。また、自分から希望しました。
5.最初の実習は成功しましたか?自己評価をお願いします
まだまだ成功とは言えずなんとか行ったと言う感じです。
6.講義でもっとも印象に残ったことはなんでしょうか?
歯科医は人を診ている。生きて生活している人(人間)の一部である歯を治療していると言う深田先生の話です。
7.二日間にわたり受講した感想をお書きください。
ともかく自分はまだまだ未熟者であると言う事がはっきりわかりました。きちんとした判断の上で治療を行って来たのか?と反省し、これからも努力し治療を行いたいと思います。(とにかく、RETのテクニックをもっと練習します。)
セミナーに参加された方の声5
1.医院の所在地(都道府県名)
東京都
2.開業されていますか?
いいえ(勤務医)
3.年齢
38歳
4.どのような理由からセミナーを受けようと思いましたか?
勤務先の院長が以前に講習会を受けて私にも受講することを勧めたため。
5.最初の実習は成功しましたか?自己評価をお願いします
失敗。全く知識がない状態で来たため、後半かなり混乱してしまった。
6.講義でもっとも印象に残ったことはなんでしょうか?
全てですが、当院にも先生の考え方に影響を受けているところが大きいことを改めて知りました。
7.二日間にわたり受講した感想をお書きください。
私の勉強不足でした。もう少し復習したいと思います。
セミナーに参加された方の声6
1.医院の所在地(都道府県名)
宮城県
2.開業されていますか?
いいえ
3.年齢
28歳
4.どのような理由からセミナーを受けようと思いましたか?
院長の紹介
5.最初の実習は成功しましたか?自己評価をお願いします
感染歯質の除去が不完全でしたので根充の評価どころではなかったです。
6.講義でもっとも印象に残ったことはなんでしょうか?
やはりどんな事であっても基本が大事だということと、すばらしいものは美しいということです。R・E・T深田法による根管形成の美しさが印象に残りました。
7.二日間にわたり受講した感想をお書きください。
いかに自分が根管治療を雑に行っていたのかを思い知らさせていただきました。もっとジェントルにスマートな根管治療(トリートメントではなくセラピー)が可能になるように腕を磨きたいと思います。2日間有難うございました。
セミナーに参加された方の声7
1.医院の所在地(都道府県名)
神奈川県
2.開業されていますか?
いいえ
3.年齢
29歳
4.どのような理由からセミナーを受けようと思いましたか?
知人の先生からの紹介
5.最初の実習は成功しましたか?自己評価をお願いします
まだ全然できていないと思いました。
6.講義でもっとも印象に残ったことはなんでしょうか?
根長より根径が大事である事。オーバーエクステンション、オーバーフィクングの違い。
7.二日間にわたり受講した感想をお書きください。
R・E・Tを基礎から学ぶことができた。これからまた医院に戻って実践していきたい。
セミナーに参加された方の声8
1.医院の所在地(都道府県名)
長野県
2.開業されていますか?
非常勤
3.年齢
35歳
4.どのような理由からセミナーを受けようと思いましたか?
歯周病専門医取得後歯内療法の技術不足を痛感し、知人の歯科医に相談した所、当セミナーの話を聞き受講しようと思った。
5.最初の実習は成功しましたか?自己評価をお願いします
今までの自分の臨床では考えていなかった手技に気付けとても有意義であった。
6.講義でもっとも印象に残ったことはなんでしょうか?
ファイルの使い方が自分の臨床と全く異なっていた点。
7.二日間にわたり受講した感想をお書きください。
明日の臨床から様々な事が変わりそうで楽しみです。エンドペリオをしっかりと治せるよう努力したいと思います。有難うございました。
2013年11月 5日
開業し、早40年となりました
根管治療に駆け抜けた青年期
1973年に東京の四谷(番地名:新宿区四谷本塩町)で開業し、早40年になります。開業当初は大学で実践していた「ラバーダムをかけて根管治療をする」ことを実行し、治療成績をチャージの面で獲得できればというのが私の夢でした。従って根管治療にはそれなりの時間をかけてやっておりました。
歯科医院の実状と己との葛藤
その頃、一般的歯科医の多くは1日50人、もしくは100人以上の患者さんを診ているのが通例でした。しかし、同世代の開業医たちも、根管治療などに長い時間をかける歯科医はほとんどおらず、適切な根管治療が行われていない憂うべき状況でした。かく言う私も、ラバーダムをかけての根管治療の結果が良いものかといえば、そうでもありませんでした。 振り返ると己との葛藤が絶えない日々だったと思います。
完成度の高い根管治療を目指し、技術を研鑽
当時は、同業者の噂や歯科雑誌の情報からいろいろな講演会や研修会を受講し、実践を試みました。しかし、積極的にその技法を取り入れるにはさまざまな疑念を感じる期間が続きました。あるとき、ボストン大学の根管治療の名医と言われるシルダー先生の講演会に出席し、その症例の美しさと治癒像に感激したのを覚えています。その技法はウォームガッタパーチャーテクニックでした。日本でもO先生が開発したオピアンキャリア法というウォームガッタパーチャーテクニックがありました。しかし、この技法にはまだまだ難点があり、個人的には全面的に受け入れられるものではありませんでした。かと言って、シルダー法テクニックを身に付けるのは至難の業でした。(※シルダー先生は、個人的には自分の手技を教えなかった方なのです。しかし、現在ではその教わらなかったシルダー法テクニックも安全に実践でき、人にも教授できます。)
苦悩の日々と「レオロジー」との出逢い
O先生の技法の最大の難点を解決するにはどうしたらいいか、苦悩の日々が続きました。ところが、ある日突然、技術的にはこうあるべきだと言うヒントを得て、その手技に従って根管治療をすると、驚くべき良い結果が出るようになりました。しかし、私には裏付けとなるその原因と仕組みを他の歯科医に説明する手立てがありませんでした。 それを解決するため、しばらく流体力学の専門書を読み漁ったのを今でも鮮明に覚えております。
その中でたまたま見つけた「レオロジー」と言う概念が、開発した治療法を理論武装するものであると確信し、今日に至るまでの根管治療法「RET深田法」の礎が完成したのです。また、そのRET深田法を伝えるための「深田式透明模型」の開発にも成功します(※深田式透明模型は棚橋発明賞受賞)。このトレーニングツールを開発したことも、RET深田法を発展させた一助になっていると思います。
RET深田法研修者は延べ1300名
1979年から今年までRET深田法の研修会を開催し、延べ1300名の歯科医の方々が受講しました。ただし、そのうち何割の皆さんが実践されているか定かではありません。RET深田法は、決して安直な技法ではありませんので、実践している歯科医はせいぜい200名止まりなのではないかと推測します。
1979年から1982年、理化学研究所高分子物理・生体物理研究室(主任研究員は深田栄一博士)の外部非常勤研究員としてレオロジーおよび圧電気・生体電気理論の指導を受け、RET深田法の研究を発展させました。
世界で認められる、RET深田法
1981年、AAE(米国歯内療法学会)にて、根管治療の分野において、世界で初めてレオロジー理論を取り入れた「RET深田法」を発表し、大きな評価を得ました。 友人のレイモンド・T・ウェーバー先生(元フロリダ歯学部歯内療法準教授)は、そのときの感想を拙著(※『抜かずに治せる根管治療』)の推薦文で、このように書かれています。
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推薦の言葉
フロリダ大学歯学部助教授 レイモンド・T・ウェーバー
深田先生は歯内療法学の分野に華々しく登場し、名声を確立しつつある学究である。先生の業績は、日本国内は言うに及ばず、当合衆国においても、1981年度全米学総会での講演を通じて、広く本学に携わる者の衆知するところとなった。歯内療法大系を形成する諸学の厳密な考究に対する先生の献身は、本学の成果を最大ならしめるための貴い努力である。先生の目的達成に対する熱意、広汎な臨床経験、不断の研鑽、これらが相俟って、ここに「レオロジカル・エンドティック・セラピー」として、先生の思想の集大成をみた。これは歯内療法の究極の理想を追求してきた先生にとって、その目的の成就と言うべきものである。
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現在は、RET深田法のほかに水酸化カルシウム療法も併用し、さらに治癒率の高い根管治療を目指しています。
骨再生との運命的な邂逅
理化学研究所に出入りするようになって、深田栄一博士から圧電気や骨と電気刺激の理論の存在を知り、多年に渡りこの理論を応用する方法がないか研究してきました。
1976年 全くの偶然でしたが、歯周病に罹患し、骨が吸収した症例で初めて非外科的に骨再生に成功した症例に遭遇しました。それから少しずつ骨再生例が増えていきましたが、こうすれば高確率で非外科的に骨再生する事ができる、という理論や裏付けはありませんでした。
ところがある日、深田栄一博士より送られてきた生化学の分野の学術論文を読んで大きなひらめきを得て、私の治療法をさらに発展させる理論的な確証を得ました。そのときの感激は一生忘れません。それが現在の歯周病治療「Fメソッド」として発展してきました。
歯槽骨再生がライフワーク
1990年代に入ってから非外科的な「歯槽骨の再生」が私のライフワークになり、大学や歯科医師会からの講演依頼が続くようになりました。
根管治療が必要な重症虫歯には「RET深田法」、重症歯周病歯には「Fメソッド」を確立できるようになったのは、深田栄一博士との出会いが大きく貢献していることは言うまでもありません。なお「Fメソッド」については2001年、日本歯周病学会秋期学術大会より、2005年、日本歯周病学会春期学術大会まで10の研究発表がされています。大きな反響がありました。
1982年、根管治療について朝日新聞で紹介され、来院された多くの患者さんの重度の虫歯を救済。2007年、2009年には読売新聞、東京新聞、中日新聞で「Fメゾット」が紹介され、これを機に来院された、歯周病患者さんの1000カ所に非外科的療法で歯槽骨の再生をもたらすことができました。
院長経歴
フカダデンタルクリニック
院長 深田 邦雄
1969年 日本歯科大学卒業
国立東京第一病院(現・国際医療センター)口腔外科入局
1973年 フカダデンタルクリニック開院
1979年(~1982年) 理化学研究所(高分子物理・生体物理研究室)
外部非常勤研究員としてレオロジーおよび圧電気理論の指導を受ける
1981年 AAE(米国歯内療法学会)にて根幹治療「RET深田法」発表
1983年(~1993年) 生態学的栄養学研究会に参画
1984年 深田式透明歯髄腔模型が棚橋発明賞受賞
【研修活動】
1979年 RET深田法の研修活動を開始
1985年 FDC(Fメソッドの全身、OBETで歯周病学を学習)の研修活動開始
【活動】
1978年(~1985年) ハタヨーガを学ぶ
1985年 参禅
1987年 王林山好国寺(福島県)において師家佐藤正真老師より無字(悟り)を許される
現在 「無門関」を参究中
【学会】
日本レオロジー学会
骨と電気刺激の研究会
日本歯周病学会
日本保存学会
など
著書等については別ページを参照ください。
医院理念を継承し、更なる段階へ進むために
医院理念と私
院長が掲げた「知・情・意」から成る医院理念。知は技術、情は感情、意は決意や信念をそれぞれ表し、それらが三位一体となる当院の揺るぎない理念です。当院へ来院される重度の歯周病患者の方や重度の根管治療を必要とする患者の方に、40年の伝統に恥じない治療をご提供できるよう日々精進しております。院長が積み上げてきた実績、そして高い技術レベルはもちろんのこと、患者さんとの信頼関係を築く人間力、これらは一朝一夕で身につけることはできません。しかし、現フカダデンタルクリニックのレベルを更なる段階へ昇華させるべく、揺るぎない信念とそれに恥じない努力と研鑽で、患者さんのために身を挺することができたら幸いです。
患者さんと二人三脚
患者さんと治療計画を立てる際に、私が念頭に置いていることは、「状況分析」・「目標設定」・「計画立案」・「実践実行」です。まず、現状をレントゲンや口腔内検査などで分析します。その現状から目標を立て、どのような治療計画が必要なのかを立案します。その後、実践実行に移行していくのですが、治療を成功させるために患者さんのご協力はなくてはならないものであることを痛感しております。
実は、歯科医である私どもができるのは治療のサポートのみなのです。定期的に治療に通っていただいたり、日々のブラッシングなどのお口へのケアについては、患者さんが自ら行わなければ治療はうまくいかないのです。そのためにも、治療計画を立てるにあたり、実現可能なプログラムを考えさせていただければと思います。このような二人三脚のもと、治療が成功し、一緒に喜びを感じられたらと思います。治療にあたり、ご不明な点やご不安な点がございましたら、気兼ねなく何でもご相談ください。
副院長経歴
フカダデンタルクリニック
副院長 深田 俊亘
平成19年 日本歯科大学・新潟生命歯学部卒業
平成20年 臨床研修医課程終了
平成21年 フカダデンタルクリニック勤務
【所属学会】
歯内療法学会会員